兵庫県の中学校は2学期の授業がスタートしています。
中3生は公立高校入試まで残すところ7カ月程となりました。
ただ、受験校を決定するのは12月の三者懇談になりますので、
2学期期末考査までに内申点を少しでも上げておくことがとても重要になってきます。
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この記事は、公立高校進学希望(特に兵庫県)の中3のお子さんがいらっしゃる保護者の方向けに書いています。
では、実際にどのように取り組めばよいのか説明します。
・芦屋市で26年間、小中学生を対象の学習塾で文系科目を中心に指導
・中・高「社会」の第1種教員免許取得
・専門性を生かし、成績を上げるための方法や通信教育などの紹介記事多数執筆中
もくじ
中3の2学期の通知表は狙いを絞る
公立高校進学を希望しているけど内申点が低い(オール3前後)というお子さんにとって、2学期はラストチャンスです。
本来なら、「中間考査・実力考査・期末考査」とテストがあり、その結果を中心に2学期の通知表がつけられますね(今年は新型コロナウイルスの関係で変更がある場合もあるかと思います)。
ここで、「よし!英数理国社の5教科を頑張るぞ!」と取り組むことは悪くはありませんが、通知表の評価を上げるという点では効率的ではありません。
例えば、英語のテストはいつもよくて60点代、通知表もずっと「3」が続いている子が最後頑張って70点取ったからといって「4」にしてくれる可能性は低いからです。
そこで、「4」をつけてもらえる可能性のある1教科にしぼって取り組むのが効果的な方法です。
狙いは実技教科(音楽・美術・技術家庭科・保健体育)です。
ただし、これは最終手段ですので、少しだけ条件付きとなります。
実技教科に狙いをしぼる理由
実技教科に狙いを絞る理由は2つ。
1.ほぼ暗記テストなので集中して取り組みやすい。
2.内申点の割合が高い(兵庫県)
1.ほぼ暗記テストなので集中して取り組みやすい。
実技教科の筆記試験は、美術のデッサンをのぞけばほぼ暗記だけのテストです。
特に、保健体育などなんのひねりもないはず(あるとしたらスポーツの時事問題程度)なので必死に取り組めば80点以上は取れるはずです。
全部に取り組むのは無理がありますので、1教科だけでよいです。
頑張れるお子さんでも2教科までです。
2.内申点の割合が高い(兵庫県)
兵庫県の場合は内申点に占める実技教科(音楽・美術・技術家庭科・保健体育)の割合が高いです。
英数理国社は「評価×5」点に対して、実技教科は「評価×7.5」点となります。
評価が「3」から「4」に上がることで、合否判定の持ち点が「7.5点」もあがることになるのです。
なので、なんとしても実技教科の評価を1つでもあげておきたいのです。
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実技教科に狙いをしぼる場合の条件
実技教科に狙いを絞る時の条件が2つだけあります。
1.英数理国社の評価を下げない
2.普段の授業態度・提出物をしっかりしておく
1.英数理国社の評価を下げない
実技教科の評価を上げたいからと、英数理国社の勉強をおろそかにして評価を下げられたら意味がありません。
とはいえ、50点取れれば「3」はつけてもらえるはずなので、普段通りのとりくみでよいかと。
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2.普段の授業態度・提出物をしっかりしておく
テストだけ頑張っても評価は上げれもらえません。
普段の授業に取り組む姿勢、提出物もしっかり評価されますので手を抜かないように気をつけておきましょう。
できれば、担当の先生に「次のテストで絶対に80点以上取るから4つけてください!」のようなアプローチができればなおよいです。
まとめ 内申点対策の最終手段
中3の1学期の通知表をもらい「これはヤバい!」と危機感を持たれた方は、
最終手段として実技教科の1教科(2教科)にしぼって通知表の評価をあげてもらえるよう取り組んでみてはいかがでしょうか?
実技教科は、ほぼ暗記だけの筆記テストで点が取りやすく、内申点の割合が高いので評価が1つ上がるだけで合格に大きく近づくことができます!
26年間、進路指導をしてきてこの方法はかなり効果がありました。
ただし、オール3~4くらいのお子さんは、学力的にも余裕はないはずなので、英数理国社の受験勉強は最後まで怠らず継続してくださいね。
お子さまが第一志望の学校へ合格できることをお祈りし、応援しています。
今回はここまでです。