朝日新聞による「宝塚がスパルタ不文律を廃止」なる記事が世間をちょいと賑わせました。

立派な舞台人になるためだけでなく、人間教育の一環として様々な厳しいルールがあることは、すでに知られていることで宝塚ファンからすると「そうなんや」レベルのものでしかありません。

ただ、最近のルールについては私もよく知らなくて、行き過ぎた部分(パワハラと捉えられるような部分)の廃止をすすめている音楽学校の姿勢はそれでよいのではとは思いました。

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かつっぺ
昔からの不文律の一つである「予科顔」については、一言いっておきたいなぁ。
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ママさん
何かあったの?
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かつっぺ
自分では真剣に謝っている、真面目に聞いているのにきつい言葉を浴びせられたことがあるんです。
照れ隠しから作り笑顔をしてしまう癖があるんです。

ということで、この記事では次の3点について簡単にお伝えいたします。

・そもそも「予科顔」とはどういうものなのか?
・OG達は何と言っているのか?
・実体験から「予科顔」の大切さを再認識

「予科顔」一つをとっても、多くのOGさんがコメントされていて、それぞれ受け取り方や感じ方、意見は違います。

この記事も、あくまで「予科顔」ニュースから私自身の体験をもとに一意見を述べたものにすぎませんので、その点はどうぞご理解の上、ご了承くださいませ。

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宝塚音楽学校「予科顔」とは

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朝日新聞による予科顔とは「上級生の前ではみけんにしわを寄せて口角を下げる表情」とうことです。

厳しすぎると思われるのは、上級生の前では常にこの“予科顔”をしておかなければいけないという点でしょうね。

デイリー新潮さんの「宝塚が「スパルタ不文律」を廃止 朝日新聞の仰天報道に困惑する音楽学校の言い分」という記事によると、

「“予科顔”はともかく、先輩からの忠告は真剣に承るという意味の作法としては、今も残っています」

デイリー新潮

とのことで、今でも続いているようですが、音楽学校に限らず学校の先輩やそれこそ上司からのアドバイスなど真剣な表情で聞くのが当たり前ですよね。

それができないと注意されるのですよ、私のように😢

宝塚OGの考えをYouTubeで聞いてみた

この報道があって数日後、YouTubeチャンネルを解説している宝塚OGの元星組・綺華れいさんと元宙組・初嶺麿代さんの動画を拝見しました。

お二人の予科顔についてのご意見はそれぞれでした。

あくまでお二人とも個人的な見解ということですのでその点を踏まえてご覧くださいませ。

予科顔というのは、例えば、怒られているときに「この子ちゃんと分かってるのかな?」というまた別のことで怒られてしまうという二次災害を防ぐためできたんじゃないかなと。もともとは規則ではなくて、こういう時はこうしておいたほうがよいよという予科を経験した先輩の思いからできたんじゃないかなと。

上級生の方の愛だとおっしゃり、感極まって涙する綺華さんからはめちゃめちゃ宝塚愛を感じました。

初嶺麿代さんは相手に意図しない印象を与えてしまわないようにTPO(時間・場所・場面)をわきまえないと失礼にあたるのでは?というところから、いつでも謙虚な気持ちを表情で表しなさいというのが行き過ぎたのかなという見解。ご自身の経験から、自然な表情でよいのではというご意見でした。

にしても、初嶺さんのお話はちょっと笑えました(^^;

にやけ顔で失敗 予科顔は必要!

私は照れ隠しで、いや自己防衛のためかもしれませんが、真面目な場面でも作り笑顔をしてしまう癖があります。

というか、自分では意識しておらず無意識にそうしてしまいます。

その結果、失敗したことも多々あります。

その中でも、塾講師時代に一番後悔したことと、再就職後に失敗したなと思った体験事例を二つお話しします。

「なんで笑ってるんですか?」

塾講師時代、中1から入塾してきた真面目な女の子がお気に入りで(変な意味ではありませんよ)かわいがっていました。

素直で真面目なので絶対に成績が伸びると踏んでいたのです。

中2になる頃には、かなり打ち解けてくれて期待通り成績もぐんぐん伸び、よい感じで接することができていました。

が、調子に乗りすぎてある日、ゴキブリのチョロQでびっくりさせたことがあったのです。

あまりにびっくりしていたので、すぐに真面目に「ごめんね」と謝ったのですが、

「なんで笑ってるんですか?」と。

いや、本気で謝ったつもりなんだけど…。再度、謝ったものの私の方から以前のように接することができなくなってしまいました。

26年間塾講師をして、一番後悔していることがこれ。

救いは、合格発表の日に合格の報告に来てくれて、「一緒に写真撮ってください」と言われたこと。

でも、この事件以後、謝る時は意識的にいわゆる“予科顔”を作って謝るようにしています(そうしないと自分では真面目に謝っているつもありでも顔が真面目な顔にならないので)。

「笑うところちゃうで」

転職後の職場で研修を受けていた時のこと。

真面目に説明を聞いていて、「~についてはどう思う?」と聞かれて、

分からないながらも真面目に考えて答えようとしていた時に、

「笑うところちゃうで」と。

いや、めちゃめちゃ真面目に考えていたんですが、いつもの悪い癖が出てしまっていたようです。

私に対する印象はこれで最悪ですね。

以後、その上司の前では絶対ににやけ顔にならないよう常に“予科顔”をするよう心がけています。

宝塚音楽学校 予科顔問題 まとめ

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先日、話題になった宝塚音楽学校の不文律問題。

その中でも、個人的経験から“予科顔”は宝塚独自の指導というものではなく、社会の中で人との関係をスムースにする潤滑油のような働きがあるのではないかなと。

“予科顔”のようなしかめっ面で通すまでせずとも、初嶺さんがおっしゃるように「相手に意図しない印象を与えてしまわないようにTPO(時間・場所・場面)をわきまえないと失礼にあたる」ということは常に意識した表情・姿勢というのはめちゃめちゃ大切ではないでしょうか。

音楽学校での“予科顔”も綺華さんのおっしゃる通りもともとは上級生から下級生への愛ある教えだったのではないかなと。多分、それが形式化してしまい行き過ぎた感じになっていったのではないかと勝手に思っています。

いずれにしても、今回の朝日新聞記事のおかげで、改めて真面目な話の場面でにやけ顔にならないようにしなければと感じた次第です。

今回はここまでです。