かつっぺ
かつっぺ
みなさん、こんにちは。
当時は最低だと思っていた作品も今見返すと普通に楽しめているかつっぺです。

この記事は、毎週、宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」のおススメ舞台映像を紹介するコーナーです。

宝塚歌劇ファンの方・最近宝塚歌劇のことが好きになった、気になるという方向け。
今週【2020年6月15日(月)~6月21日(日)】の注目番組は!

安寿ミラさん主演『ベイ・シティ・ブルース』です!

安寿さん(ヤンさん)時代の花組メンバーはいちいちかっこいいです(笑)♪
ヤンさん時代の二番手が真矢みきさん。
ヤンミキと言われたコンビも最高でしたね♪
そして、私にとって過去も現在も、そしてこれから先も最高の娘役トップ・森奈みはるさん。

ヤンさんとみはるちゃんのコンビは今見ても微笑ましく素敵です😊

スカステについて知りたいなという方は👇コチラから。
どこよりも詳しく丁寧に説明しています。

 

□簡単に自己紹介しますm(__)m。
私かつっぺは宝塚ファン歴30年のアラフィフおやじです(^^;
最も青春した生徒さんは安寿ミラさん♪
舞台鑑賞数が最も多いのは圧倒的歌唱力に魅せられた涼風真世さん♪
今は礼真琴さん推し。
学生時代には演出助手の試験を本気で受けたくらい宝塚が好きな人間です(^^;
宝塚歌劇団 演出助手 不採用までの記録
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『ベイ・シティ・ブルース』(’93年花組・宝塚)

花組
【放送日時】
6月16日(火)18:00~19:45

スカステ番組詳細

作品のあらすじは、スカステの番組紹介でどうぞ。

1940年代のアメリカ西海岸を舞台にした、マフィア版「ハムレット」で、大都市の陰の帝王の家に生まれた青年の愛と葛藤を描く。’93年花組・宝塚大劇場。作・演出は小池修一郎。安寿ミラ、森奈みはる、真矢みき 他。西海岸の大都市、サン・アンジェロ。街を仕切るエルシノア一家のクラーク(海峡ひろき)らが、対立するブラス一家のファルコ(紫吹淳)と衝突した直後、一家の首領、キング・ハーヴェイが殺される。一家は補佐役だったクラークが継ぐことになるが、そこにキングの息子、ハーヴェイJr.(安寿)が除隊してヨーロッパから帰ってくる。彼を父の部下エリック(天地ひかり)や今は刑事である同級生のホールデン(愛華みれ)が出迎える。ハーヴェイは葬儀で、後妻のグロリア(美月亜優)、クラークの輩下ペリー(未沙のえる)、その息子で幼なじみのレオナード(真矢)、その娘のオリヴィア(森奈)らと再会。そして、ハーヴェイはオリヴィアと恋に落ちるが、ある夜、父の亡霊が現れる…。
引用元: タカラヅカ・スカイ・ステージ

スカステは加入月が無料なので、月初めに加入するとお得です。
が、スカパー!を視聴したことがない方はさらに無料で見るお得な方法がありますので、月半ばからの加入が最もお得!
下記記事を参考にしてください。
【超裏技】無料で見るタカラヅカ・スカイ・ステージ【だれでも使える】

 

主なキャスト

ミュージカル『ベイ・シティ・ブルース』の主なキャストです。

ハーヴェイJr. … 安寿ミラ
オリヴィア(レオナードの妹)… 森奈みはる
レオナード… 真矢みき
ホールデン(ハーヴェイJr.の親友・刑事)… 愛華みれ
クラーク(キング殺害の首謀者)… 海峡ひろき
キング・ハーヴェイ… 磯野千尋
ペリー(クラークと共にキング殺害に加担・レオナードの父)… 未沙のえる
エレノア(ペリーの妻)… 一原けい
グロリア(キングの元妻・クラークの妻)… 美月亜優
ダイアナ(レオナードの彼女)… 詩乃優花
マクバガン… 宝樹芽里
エリザベス(ホールデンの彼女)… 渚あき
ファルコ… 紫吹淳
ロイ… 匠ひびき
マリオ…初風緑
パティ… 月影瞳

ヤンさんトップ時代の大劇場作品

ミュージカル『ベイ・シティ・ブルース』はトップ就任4作目となります。

1992年『白扇花集』『スパルタカス』
1992年『心の旅路』『ファンシー・タッチ』
1993年『メランコリック・ジゴロ』『ラ・ノーバ!』
1993年『ベイ・シティ・ブルース』『イッツ・ア・ラブ・ストーリー』
1994年『ブラック・ジャック 危険な賭け』『火の鳥』
1994年『冬の嵐、ペテルブルクに死す』『ハイパー・ステージ』
1995年『哀しみのコルドバ』『メガ・ビジョン』

『ベイ・シティ・ブルース』のちょい感想


まず、コロナ禍の中、公開されたヤンさんからのメッセージをどうぞ。
宝塚愛・在団中の生徒への愛が感じられます♪

『ベイ・シティ・ブルース』の原案はハムレット

作品としての評価はあまり高くないように思います。

公演パンフにも書かれていますが、本来はサム・スペードやフィリップ・マーロウのような探偵ものを予定していたものの、こじつけがましい理由で結局断念。その結果、急遽書かれたのがシェイクスピアの「ハムレット」を下書きとしたこの『ベイ・シティ・ブルース』。

言い方は悪いですが、ぶっちゃけやっつけ仕事ですよね。

歌詞も浅いし、なにより吉田優子先生の曲もめずらしくピンときません。

なので、当時大劇場で見ていた時も、併演のショー共々だるいなぁと思いながら観ていました。

今見返すと音楽以外は悪くない

放蕩息子ハムレットが堅気のお坊ちゃんハーヴェイJr.になっていますが、父親の亡霊を見て敵討ちをするという展開は当然ながら「ハムレット」と同じ。

その敵討ちのために、オリヴィアやレオナードが不幸な最期を遂げることに。

展開もラストシーンもあまりに分かりやすく、さっぱり終わりすぎ。

家族への強い思いとか、一家を守る思いとか、友人との絆とか、オリヴィアへの愛とか、どれもぶつ切りのつなぎあわせで、この作品を通して何か伝えたいことがあるのかな?と考えると何もないですね。

とはいえ、逆に言えば展開は超分かりやすく、綺麗に完結するので深く考えずに観ると十分楽しめます。

最後に、ヤンさんが一人寂しく去っていく場面でやっと主題歌もしっくりきて、ヤンさんの後ろ姿で余韻に浸ることができます。

同じ「ハムレット」でもこちらの方がストレートで面白い。

見どころは一点 みはるちゃんのソロ

全体に卒なく仕上げられた本作の中で、唯一こんな場面が見たかった!というのが、

第十三場のオリヴィアみはるちゃんのソロ。

ハーヴェイと結ばれた後、レオナードに「家に帰って、親父に結婚申し込めよ」と言われたハーヴェイは「それは、出来ない」と答えてしまう。

それからオリヴィアの苦悩が続くんですね。

そして、次に会った日にはハーヴェイが筒であるペリーを殺してしまう。

それでもハーヴェイのことが好きで忘れられない。

星々の中にハーヴェイの姿を探してしまう。

その切なげな瞳、しぐさ…すべてが愛おしい。

で、『デネブ ケフェウス カシオペア 夜空の星の数よりも~』と歌う…。

吉田優子先生らしいメロディアスな曲調とみはるちゃんの伸びやかな声、珍しく泣ける小池先生の歌詞。

『もう二度と夜空の星は見ないから~』👈ここがマックス!そして、ヤンさんが登場という流れ。

この場面だけで100回以上は軽く見てます!

オリヴィアのハーヴェイへの想いが痛いほど伝わってくるみはるちゃんの歌声に聴き惚れ、何度観ても泣けます。

そして、この後オリヴィアの幻覚の場面で、ヤンミキおよびエルシノア一家、ブラス一家のダンスシーンに移るのですが、いちいちみんな足がよく上がる(笑)。さすが花組!

ヤンさん時代の花組は有望な男役がぞくぞくと

ナツメ(大浦みずき)さん時代からといってもいいかもですが、

真矢みきさんが最高・最強の2番手としてしっかりフォローし、

ソフトな愛華みれさん、きざな紫吹淳さんという序列。

本作の紫吹さんはまだ喉をつぶしておらず(多分)、クリアな声で歌われていますね。

そして、匠ひびきさんが続き、初風緑さん、伊織直加さんらも脇を固めています。

下級生には、春野寿美礼さん、朝海ひかるさん、瀬奈じゅんさんらもいて、これからめきめき頭角を現していきます。

一方、娘役は本作から組替で雪組から異動の渚あきさん、のちに星組・雪組トップになる月影瞳さん、当時男役だった千紘れいかさんくらい。

併演のショーは『イッツ・ア・ラブ・ストーリー』

作・演出は横澤英雄先生。

街角で起こる。ごくありきたりな出来事が、すべてラブストーリーへと展開していく。四季に寄せる愛のロマンスを、絵画風にファンタスティックに語りかける、ミュージカル風のショー作品。
引用元: 宝塚ステージ・アルバム1994年版

幕開けのヤンさんの女装とフィナーレの月影瞳さんのフィナーレのインパクトが強くて他の場面の印象はあまりありません。

でも、「秋」のみはるちゃんが強烈にかわいい。

みはるちゃんのキャラって綾瀬はるかさんとかぶるのは私だけでしょうか?
アゴじゃないですよ、雰囲気がですよ(^.^)

横澤英雄先生は退団後OSK日本歌劇団の演出をされていました。
というつながりからの👇こちらの記事もどうぞ。荻田浩一先生の作品が聴けます。

四季といえば、劇団四季(無理やりすぎますね(^^;)

ライオンキング』『エビータ』など、無料で楽しむ案内です。

スカステで見る安寿ミラ主演『ベイ・シティ・ブルース』まとめ


こうして振り返って過去作を見て常々思うのは、

宝塚のスターさんって本当にパワーというかオーラがすごい。

技術的に外のミュージカルスターと比べてどうなのかな?と思うことがあっても、実際に舞台を見ていくうちにそれがどうしたの?何なの?という気持ちになります。というか、まったく気にならなくなります。

ファンだからでしょ?と言われるかもですが、

宝塚ってそれでいいんじゃないかなと思っています。

で、作品が生徒の力量不足を補うこともある(それを踏まえて座付き作者がより生徒が輝く作品を書くから当然)一方で、

『ベイ・シティ・ブルース』のようにあまり中身がない作品でも、スターがそれを補って余りある輝きでファンを満足させてくれることもあるんですよね。

ヤンさん、ミキさん、みはるちゃん。

この3人を中心としたスターが輝いている『ベイ・シティ・ブルース』を、

是非タカラヅカ・スカイ・ステージでお楽しみください。

今回はここまでです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

(参考)タカラヅカ・スカイ・ステージ番組表


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