この記事では、毎週、宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」のおススメ舞台映像を紹介しています。
宝塚歌劇ファンの方・最近宝塚歌劇のことが好きになった、気になるという方向け。
今週【2020年7月20日(月)~7月26日(日)】の注目番組は!
七海ひろきさん主演『燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-』です!
半兵衛を通して七海さんの人柄が伝わってくる良作です♪
この機会に、是非タカラヅカ・スカイ・ステージでご覧ください。
スカステについて詳しくお知りになりたい方は、上記にてどこよりも詳しく視聴方法・視聴料などについて丁寧に解説しています。是非参考にしてください。
七海さんのソロアルバムをたっぷり聴きたいという方は下記記事を参照ください。
・宝塚ファン歴30年のアラフィフおやじです(^^;
・最も青春した生徒さんは安寿ミラさん♪
・舞台鑑賞数が最も多いのは圧倒的歌唱力に魅せられた涼風真世さん♪
・今は礼真琴さん推し。
・学生時代には演出助手の試験を本気で受けたくらい宝塚が好きな人間です(^^;
⇒宝塚歌劇団 演出助手 不採用までの記録
もくじ
燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-(’17年星組・バウ・千秋楽)
【放送日時】7月24日(日)24:00~26:30(25日AM0:00~AM02:30)
スカステ番組詳細
作品の概要は、スカステの番組詳細でどうぞ。
戦国の世に、類い稀な智略を持つ軍師としてその名を轟かせた竹中半兵衛の半生を描く。作・演出は鈴木圭。’17年星組・宝塚バウホール・千秋楽。七海ひろき、真彩希帆 他。敵対する織田信長(麻央侑希)にその才を見込まれた半兵衛(七海)は、信長の命で勧誘に訪れた木下藤吉郎秀吉(後の豊臣秀吉)(悠真倫)こそ天下人になる器と見抜き、その家臣となる。半兵衛は、天下統一には中国地方を牛耳る毛利氏の攻略が肝心であり、それにはまず播磨を制さなければならないと藤吉郎に進言する。播磨の大名の多くは毛利に靡いていたが、姫路の黒田官兵衛(天寿光希)だけは信長への忠誠を誓う構えを見せていた。官兵衛が岐阜城で信長に謁見することを知った半兵衛は、妻いね(真彩)を残して岐阜へと旅立つ。
タカラヅカ・スカイ・ステージ
主な出演者
バウ・戦国ロマン『燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-』の主な出演者です。
星組『燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-』ちょい感想
武田信玄の軍師・山本勘助…内野聖陽(一路真輝さんの元夫(^^;)
豊臣秀吉の軍師・黒田官兵衛…岡田准一
豊臣秀吉の軍師・竹中半兵衛…七海ひろき
七海さん、すごいメンバーと肩を並べましたね!
半兵衛の半生が創作絡めすっきり
稲葉山城の逸話から赤い椿の精(?)とともに爽やかに半兵衛登場。
プロローグなので歌唱の弱さが若干気になります。が、徐々に観客が七海・半兵衛に引き込まれ感情移入させられるので、歌のことは全く気にならなくなります。
むしろ、直後の妻いね登場場面で歌う「命の使い道」は、あまり歌い上げる人が歌うと違った印象を受けてしまうメッセージ性の強い歌。七海さんのソフトな優しさがちょうどよい。
さて、物語。
「人のために生きてこそ人」の言葉に動かされ秀吉に仕え、乱世を終わらせるため秀吉の出世を生涯支える。
有名な姉川の戦い直前の金ヶ崎の戦いでの殿(しんがり)、黒田官兵衛との逸話、有岡城の戦い…、半兵衛の半生が有名なエピソード中心にすっきりまとめられており分かりやすい。
その生涯と「幼馴染・三郎太」、「妻いねが実は濃姫の娘だった」などの創作をうまく絡めて涙を誘う脚本・演出。大衆演劇として観客を感動させる手段としてこれくらい思い切った創作も全然OK。
三郎太が死に至るまでの半兵衛との絆、三郎太の恋人お雛との祝言の誓い。
黒田官兵衛を救うため荒木村重との最後の戦いに出陣するにあたり、信長の援軍を願うため妻・いねに濃姫のもとへ行かせる件。いね自体は自分の出生を知らぬが、濃姫は里子に出すわが娘が幸せになってほしいと願いを込めてくるんだ大切な着物を着たいねが目の前に現れる。
三郎太・いね、ともにベタな創作であるけれども、話の展開の中に無理やりはめ込んだ感はなく自然と涙を誘います。
前後しますが、朝倉義景との戦いで三郎太は死んでしまうものの、戦い自体は半兵衛の策がはまり見事勝利の凱旋。
この場面でのなんともつらく悲しい勝どき。
そして三郎太への溢れる思いがこめられた七海さんの歌唱。こういう場面での歌は、上手い下手ではないです。どれだけその歌で観客にその想いを伝えられるか。七海・半兵衛のその思いはぐっと胸に届きました。
そして、吐血(細かっ)。
後半は、荒木村重謀反~黒田官兵衛~終幕
信長の家臣・荒木村重が謀反を起こし、説得のため村重の元へ向かった黒田官兵衛が幽閉されてしまう。帰ってこない官兵衛を自分への裏切りと判断した信長は、官兵衛の息子・松寿の首をはねるよう命ずる。その松寿を半兵衛がかくまって助ける…。
松寿・天彩 峰里さんは歌が上手い!おっ!と思って見ていましたが、現在は宙組。新人公演ヒロイン、ドラマシティでのヒロインと活躍されていますね♪
すでに自分の余命が短いことを悟っている半兵衛と妻・いねとの別れの場面。
「行ってくる、今生の別れだ。」に続く、二人が抱き合うだけのシーン。音楽がいい。そして、初めていねが感情あらわに泣き崩れ…、
年のせいで涙もろくなっているのに、こういう演出は困るわぁ。涙が止まりません😢。
つづく、前述のいねと信長の妻・濃姫との謁見。
さらに、荒木村重の有岡城での最後の戦い…次から次へ、どんだけ泣かせにかかるんですか!?と畳みかける演出。参りました<(_ _)>。
結論、期待以上でした!
正直、あまり期待せずに見始めたんです。七海さんも好きでも嫌いでもなかったですし、出演メンバーも個人的に好きなのは真彩希帆さんと天寿光希さんだけ。
が、話が分かりやすいのがいいですね♪
そして、全体を通して音楽が効果的に使われていて眠くならない。日本物のお芝居は睡魔との闘いとなることも少なくないですからね(^^;。
アンサンブルがよい
七海さん以外、正直出演メンバーはちょっと地味な印象。
とはいえ、信長の麻央侑希さんは徐々に信長の凄味をみせ、キャリアを積んできただけあるなという好演。
三郎太の天華えまさんはポジションと役柄的にちょうどのびのび演じられる役を与えられこれまた好演。
明智光秀の音咲いつきさんは歌で魅せ、いつもながら美しい音波みのりさんはまさにイメージ通りの濃姫!天寿さんも岡田准一に見えましたよ(笑)。
そして、なんと言っても専科から出演の秀吉・悠真倫さん。音楽よりも、悠真倫さん効果で眠くならずに済んだのかもと言っても過言ではない名演技!
その他の武将もあまり目立たないんですが、それがかえってよい塩梅。
戦いの場面しかり、とてもバランスのいい配役・配置で演出もすっきりしているなという印象を受けました。
七海さんの挨拶まで見るべし
七海ひろきさんですが、研14にしてバウ・単独初主演って意外😲。すごい活躍している印象があったので。歌劇団、何しとったん?って思っちゃいますね。
特に気にかけたことのないスターさんでしたが、最後の挨拶を見ると人気があるのもうなづけました。明るいし、飾らないし、ファン思いの言葉も。いいですね!これから宙組・星組作品を見返すときに、七海さんをまた違った見方で楽しむことができそうです♪
最後に、この公演を最後に(千秋楽翌日から雪組へ)組替えとなった真彩希帆さん。
やっぱりかわいい😊。とくにこの公演はお目目がぱちくりと見えるメイクでよりかわいく見えました♪歌も安定の透明感ある声で完ぺき。最後の挨拶は感動的でした。
七海ひろき『燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-』:まとめ
『燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-』は、竹中半兵衛の生きざまが短時間ですっきり分かりやすくまとめられている作品。
主演の七海ひろきさんが人間味あふれる半兵衛その人に見える熱演!
七海さんの人柄を通して半兵衛の生きざまが伝わってくると同時に、半兵衛を通して七海さんの人柄までもが伝わってくる作品でした\(^o^)/
最後の挨拶まで含めてご覧いただくと、きっとあなたも最後には七海ひろきファンになっていますよ😊
スカステに加入されていないという方は、下記リンク(スカパー申込ページ)からどうぞ。
手順に沿って行けばすぐにご自宅が宝塚大劇場になりますよ😊
申込方法・視聴料金などを確認しておきたいというかたは下記をご参照ください。