この記事では、毎週、宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」のおススメ舞台映像を紹介しています。

宝塚歌劇ファンの方・最近宝塚歌劇のことが好きになった、気になるという方向け。


今週【2020年6月22日(月)~6月28日(日)】の注目番組は!

真風涼帆さん主演『異人たちのルネサンス-ダ・ヴィンチが描いた記憶-』です!

物静かなたたずまいの中に、熱く一途な愛を貫くダヴィンチを真風さんが好演しています。

この機会に、是非タカラヅカ・スカイ・ステージでご覧ください。

スカステについて詳しくお知りになりたい方は、上記にてどこよりも詳しく視聴方法・視聴料などについて丁寧に解説しています。是非参考にしてください。

簡単に自己紹介しますm(__)m。

・宝塚ファン歴30年のアラフィフおやじです(^^;
・最も青春した生徒さんは安寿ミラさん♪
・舞台鑑賞数が最も多いのは圧倒的歌唱力に魅せられた涼風真世さん♪
・今は礼真琴さん推し。
・学生時代には演出助手の試験を本気で受けたくらい宝塚が好きな人間です(^^;
宝塚歌劇団 演出助手 不採用までの記録

では、番組紹介とちょい感想です。1分ほどで読めますので最後までお付き合いください。

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異人たちのルネサンス-ダ・ヴィンチが描いた記憶-(’18年宙組・東京・千秋楽)

宙組

【放送日時】2020年6月27日(土) 14:15~16:30

スカステ番組紹介

作品のあらすじは、スカステの番組詳細でどうぞ。

15世紀のイタリア・フィレンツェを舞台に、万能の天才と謳われながら、その生涯に多くの謎を残すレオナルド・ダ・ヴィンチの若かりし頃の愛と苦悩を描く。作・演出は田渕大輔。’18年宙組・東京宝塚劇場・千秋楽。真風涼帆、星風まどか、芹香斗亜 他。15世紀、代々銀行家を営むメディチ家の当主、ロレンツォ・デ・メディチ(芹香)は、フィレンツェの統治者として、また優れた芸術品の収集家として、イタリア全土にその名を知らしめていた。兼ねてから、ロレンツォの関心はヴェロッキオ工房で働く若き職人、レオナルド・ダ・ヴィンチ(真風)に向けられていた。人並外れた才能を持つ彼を独占し、召し抱えたいと狙うロレンツォ。だがその遣り口に反発し、レオナルドは彼の庇護を受ける事を拒み続けていた。対するロレンツォは、ヴェロッキオ工房を閉鎖に追い込むという強硬手段に打って出る。幼い頃からの師であるヴェロッキオと工房を救う為、メディチ宮へと向かうレオナルド。だがそこで、彼は一人の女性との再会を果たす。それは、今もレオナルドの心に焼きついたままの少女…幼馴染のカテリーナ(星風)であった…。
引用元: タカラヅカ・スカイ・ステージ

スカステは加入月が無料なので、月初めに加入するとお得です。
が、スカパー!を視聴したことがない方はさらに無料で見るお得な方法があり、
実は月半ばからの加入が最もお得!上記記事を参考にしてください。

主なキャスト

『異人たちのルネサンス-ダ・ヴィンチ』の主なキャストです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

真風涼帆
カテリーナ

星風 まどか
ロレンツォ・デ・メディチ

芹香 斗亜
グイド司教

愛月ひかる
ジュリアーノ・デ・メディチ

桜木 みなと
ローマ教皇/ミラノ公

寿 つかさ
クラリーチェ

純矢 ちとせ
ヴェロッキオ

松風 輝
ペルジーノ

澄輝 さやと
フランチェスコ・パッツィ

凛城 きら
ボッティチェリ

蒼羽 りく
クレディ

和希 そら
フェルッチ

留依 蒔世
シニョレッリ

瑠風 輝
イザベラ

遥羽 らら
サライ

天彩 峰里

『異人たちのルネサンス-ダ・ヴィンチが描いた記憶』ちょい感想

いつも作品に対するボヤキが結構多いので気を悪くなさらないでくださいね(^^;

でも、基本きらいな生徒さんはゼロなので(苦手なタイプはいますが)、生徒さん批判は私はしません。上手い下手は誰しもあるので、そのことは書くこともありますが、けっして悪口ではありません。それもその生徒さんの個性として私は応援しています。

久しぶりのミュージカルプレイ。

最近は「ミュージカル」と銘打たれている作品が多いので、柴田侑宏先生や太田哲則先生の作品を懐かしく思うことが多かったりしています。

もちろん、あまりにスターさんのソロ場面が少なかったりすると不満を持ったり眠くなったりするわけですが(^^;、ダ・ヴィンチはどうかなと興味を持って鑑賞。

結論、全体的には分かりやすくて、しっかりお芝居を楽しめて満足できました♪

でも、芹香さんのソロが少ない、なぜ桜木さんに歌わせない、

真風さんが好演しているのに印象が薄い…すべて〇×のせいかなという感じも。

オープニングの主題歌はちょっとヒヤヒヤ

真風涼帆さんが星組の若手時代、歌唱が課題と新聞評で読んだことがあります。

私自身は真風さんのふんわりと温もりのある声が好きで気になったことはありませんでした。

でも、オープニングのスローな主題歌は若干不安定な部分がありました。まだ自信がないのかな?いい声しているのですからきれいに歌おうとしなくていいのにね。

カテリーナとのアトリエ場面後のソロは感情がこもっていて全く不安なしでしたよ♪

子供時代の回想シーン

前半は、グイド司教とロレンツォのたくらみとダ・ヴィンチの子ども時代の回想場面とで話が進んでいきます。

カテリーナとの経緯とカテリーナへの想いはプロローグから回想、現実と一貫しており非常に分かりやすい。回想シーンの挿入も自然でよいです。

が、グイド司教ってカテリーナがまだまだ幼い頃から壮大な戦略を練っていたんですかね。

「ようやく野心に火がついたか」で芹香さんに歌わせてよ。

ロレンツォの策略通りダ・ヴィンチがロレンツォを訪ねてきた場面。

花組作品を見る機会が多かったので、公演ごとに芹香斗亜さんの存在が私の中でどんどん大きくなってきています。

この作品で最も図太く狡猾な人物はグイド司教ではなく、芹香ロレンツォ。

この役ができる人がいないとこの作品は成り立たないと言ってもいいでしょう。

芹香さんはどこまでもワルなロレンツォを腹立たしくなるほどに好演!その目つきから、セリフ、カテリーナへの脅し、立ち居振る舞い。完璧ですね!

で、ダ・ヴィンチと交渉成立で一人残って芹香さんの「ようやく野心に火が付いたか」のセリフとともに場が変わるのですが、いや、そこで芹香さんに一曲歌わせてよ!と。一曲歌って次の酒場シーンでも不自然じゃないですよね。

期待の若手はその他大勢

酒場の場面を始め、期待の若手メンバーはダ・ヴィンチの工房仲間。

これは仕方がないところですけど、こういう役でどこまで自分を輝かせられるか。

でも、衣装が地味なのもあっていまいち目立っていません。工房での歌もありましたが、もう少し演出家が考えてあげられる点があるんじゃないかなぁ。

大浦みずきさんサヨナラ公演の『ヴェネツィアの紋章』では、3番手真矢みきさんグループに愛華みれさん、匠ひびきさんがいたりして。真琴つばささんや紫吹淳さんらもどこにいても目立っていました。姿月さんもデンとした役でいましたねぇ。皆さん、トップになった方ですからそりゃそうだとも言えますけど。

澄輝さやとさんも蒼羽りくさんも退団しちゃったしなぁ。

あっ、この場面でダ・ヴィンチが出ていく時の「踊るのは苦手なんだぁ」というセリフ。真風さんに言わせるかぁ?というのはさておき、このセリフのふわっとした真風さんの言い方が大好きなんですよね♪

ダ・ヴィンチ秘密のアトリエ

カーニバル騒動後、ダ・ヴィンチがカテリーナをダ・ヴィンチの秘密のアトリエに連れていった場面。

ここがこの作品のハイライト。

やっとカテリーナが羽を広げて微笑むんですね。

二人のデュエット、カテリーナが帰った後のダ・ヴィンチのソロ。王道だわ(^^)。

サライの裏切り

話のカギを握るスリ少年サライは、ダ・ヴィンチと同じような不幸な生い立ち。ダ・ヴィンチに絵を教わり、ダ・ヴィンチとカテリーナを結びつけるために協力していたはずなのに。

あっさり裏切りすぎでしょ😡

そのせいで皆が不幸に…。

このサライを演じているのが、歌がお上手でかわいらしい娘役の天彩峰里さん。

娘役トップになれる可能性のある子なのでしょうが、雪組から潤花さんが組替えで来られるのでどうなるのでしょうね。

桜木ジュリアーノが軽すぎて可哀そう

桜木みなとさんが演じるのがロレンツィオの弟ジュリアーノ。

兄を恨み、ロレンツィオに敵対するフランチェスコ・パッツィとパッツィまで利用している愛月ひかるグイド司教にまんまと騙されただ不幸に死んでいく。

ただただ哀れな役どころ。

そしてソロが全くないという桜木さんもまた哀れ。なんで?

愛月さんが重用されすぎでは?というくらいソロが多いので、出番こそ多いですが、桜木さんファンとしては納得いかないですよね。

カテリーナは神にさばかれちゃった

カテリーナという子も、そもそも自分で何ひとつ決められる立場ではなかったのに、それをずっと神に許される日は来るのだろうかと自責の念に駆られているわけで、予想通りのラストでなんともかわいそうな。

星風さんはほぼ無表情、声のトーンも抑えた演技。

だからこそ秘密のアトリエでの一瞬の微笑みが印象に残るんですね。

カテリーナとは好対照のB級作品『天は赤い河のほとり』でのはちゃけた女子高生役の印象が強かったのでちょっとほっとしました(^^;。

ただ、ぶっちゃけ好みの娘役さんかどうかと言われると、あまり好きなタイプではありません(^^;

(ちなみに宝塚ファン歴30年で最も好きな娘役さんは森奈みはるさん♪)

ラストも芹香さんの存在感がすごい

完成したモナ・リザをロレンツィオに披露するラストの場面。

モナ・リザを見た時の立ちすくむ芹香ロレンツィオ。背中の演技が完璧すぎます。

真風さんが銀橋でのソロに向かう場面の、モナ・リザと芹香さんだけにスポットが当たるときの佇まいも何とも言えない素晴らしさ。モナ・リザを超える絵になっていました♪

着眼点がオリジナルらしくてよい

田渕先生の「万能の天才と謳われながら、その生涯に多くの謎を残すレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼の創作の源が、ある女性への愛であったと仮定し、ダ・ヴィンチと彼を取り巻く人々との愛憎を描く。(宝塚歌劇公式サイトより)」という着想がよいですよね。

ダ・ヴィンチやロレンツィオは実在の人物だけれども、キャラの設定や演じ方も演出家の思いのままで、対照的な両者ともにとても魅力的な人物として描かれていたのではないでしょうか?

話の展開も分かりやすすぎるくらい分かりやすい。悪く言えば、行動の背景・心理描写が浅いとも言えますが、極力無駄をそぎ落として最低限の動機づけだけを舞台に乗せてうまく処理されているように感じました。

ただサライの裏切りとグイド司教推しなところがね…。

主役ダ・ヴィンチの真風さんが大人しく感じてしまう

芸術家としての熱情、カテリーナへの熱い想い。

セリフからは伝わってくるものの、ソロもスローな曲ばかりで、心の内をさらすようなダンスシーンもなし。

真風さん自体は与えられた中で十分にその役目を果たしているように思いますが、全体的におとなしい印象を受けちゃいました。

これは作品全体の演出的な問題だと思いますけど。

原因は、愛月さんグイド司教を強くしすぎですね。

主役に対して強烈なキャラ2番手ロレンツォがいるわけですから、ここまでグイド司教の野心を強く押しだすと、主役が内に秘めている熱いものが伝わりにくくなってしまうように感じました。

せっかく真風さんのダ・ヴィンチがかっこよかっただけに大人しく感じてしまって残念だったかなぁと。

まぁあくまで素人が感じたまま書いているだけなのでご容赦くださいね。

スカステで見る真風涼帆ダヴィンチ:まとめ

宙組はいまだに生え抜きトップスターが生まれていないんですね。

真風さんはバリバリ星組、芹香さんももともとは星組(→花組)ですからね。

後発の組だから逆にそれが組のカラーなのかもしれませんね。

お二人とも公演ごとに成長されていて立派なトップ、準トップですね!

芹香さんは花組時代から2番手が長いですが、是非トップになるまでやめないでもらいたいです。

とはいえ、やはり宙組生え抜きスターさんのモチベーションも気にはなります。

さて、宙組は今年(2020年)大作ミュージカル『アナスタシア』が予定されていましたが、コロナのせいで延期。

公式サイトでは、「公演は予定しておりますが」と発表されているので年内には上演されそうですね。

それまでは、Amazon Music Unlimitedの無料体験でブロードウェイ版『アナスタシア』のサントラを聴いて予習しておきましょう(笑)

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今回はここまでです。