中学校の定期テストで『おくのほそ道』はどんな問題が出題されているのか気になる方へ。

江戸時代の俳人、松尾芭蕉による紀行文『おくのほそ道』は、「芭蕉の人生観、対句表現、感じに読み方、俳句」等について幅広く出題される単元です。

若干、難しく感じる方もいるので、全訳とポイント、実際に中学校の定期テストで出題された過去問題をご案内します。

この記事では、『おくのほそ道』の「旅立ち(冒頭・門出)」部分について取り上げています。

定期テストの参考にしていただければ幸いです。

自己紹介

・芦屋市で26年間、小中学生を対象の学習塾で文系科目を中心に指導
・中・高「社会」の第1種教員免許取得
・専門性を生かし、成績を上げるための方法や通信教育などの紹介記事多数執筆中

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中3『おくのほそ道』テスト対策

国語は暗記

『おくのほそ道』の「旅立ち(冒頭・門出)」の本文と現代語訳です。

まず現代語訳かrでもよいので、書かれている内容を抑えておきましょう。

「旅立ち(冒頭・門出)」 現代語訳(全訳)

1.月日は百代の過客にして、
(月日は永遠に旅を続ける旅人のようなものであり、)

2.行きかふ年もまた旅人なり。
(過ぎ去ってはやってくる年もまた旅人に似ている。)

3.舟の上に生涯を浮かべ、
(一生を舟の上で暮らす船頭や、)

4.馬の口とらへて老いを迎ふる者は、
(馬のくつわを取って老年を迎える馬子などは)

5.日々旅にして旅をすみかとす。
(毎日毎日が旅であって、旅そのものを自分のすみかとしている。)

6.古人も多く旅に死せるあり。
(昔の人々の中にも、旅の途中で死んだ人が多い。)

7.予もいづれの年よりか、
(わたしもいつのころからか、)

8.片雲の風にさそはれて、
(ちぎれ雲のように風に誘われて、)

9.漂泊の思いやまず、
(あてのない旅に出たい気持ちが動いてやまず、)

10.海浜にさすらへ、去年の秋、
(海岸をさすらい歩き、去年の秋、)

11.江上の破屋に蜘蛛の古巣をはらひて、
(隅田川のほとりのあばらやに帰り、蜘蛛の巣を払って(住んでいるうちに)、)

12.やや年も暮れ、
(次第に年も暮れ、)

13.春立てる霞の空に白河の関越えんと、
(新春ともなると、霞の立ちこめる空の下で白河の関を越えたいものだと、)

14.そぞろ神のものにつきて心をくるはせ、
(そぞろ神が乗り移って、ただもうそわそわとさせられ、)

15.道祖神の招きにあひて、取るもの手につかず、
(道祖神が招いているようで、何も手につかないほどに落ち着かず、)

16.股引の破れをつづり、
(股引の破れたところを繕い、)

17.笠の緒付けかえて、
(道中笠のひもを付け替え、)

18.三里に灸すうるより、
(三里に灸をすえる(など旅の支度にかかる)ともう、)

19.松島の月まづ心にかかりて、
(松島の月(の美しさはと、そんなこと)がまず気になって、)

20.住める方は人に譲り、
(今まで住んでいた庵は人に譲り、)

21.杉風が別墅に移るに、
(杉風の別荘に移ったのだが、)

22.草の戸も住み替はる代ぞ雛の家
(元の草庵にも、新しい住人が越してきて、私の住んでいた頃のわびしさとはうって変わり、華やかに雛人形などを飾っている。)

23.表八句を庵の柱に懸け置く。
(表八句を(門出の記念に)庵の柱に掛けておいた。)

「旅立ち(冒頭・門出)」のポイント

①「おくのほそ道」の作者は「 松尾芭蕉 」

② ①の人物は「 江戸 」時代の「 元禄 」文化の頃活躍した。

③ ①の人物の人生観は「人生=  」というものである。

④漢字の読み

百代  はくたい過客 かかく片雲 へんうん海浜 かいひん
去年  こぞ江上 こうしょう破屋 はおく白河 しらかわ
道祖神 どうそじん灸  きゅう杉風 さんぷう別墅 べっしょ

⑤次の三か所は、「/」の前後が「 対句 」となっている。

「月日は百代の過客にして、/ 行きかふ年もまた旅人なり。」

「舟の上に生涯を浮かべ、/ 馬の口とらへて老いを迎ふる者は」

「そぞろ神のものにつきて心をくるはせ、 / 道祖神の招きにあひて、取るもの手につかず」

⑥「古人も多く旅に死せるあり」の「古人」とは、

「 李白(りはく)・ 杜甫(とほ)・ 西行(さいぎょう)・ 宗祇(そうぎ)」といった、芭蕉が尊敬する詩人・歌人たちのことである。

⑦「春立てる霞の空に」の波線部は「 掛詞 」となっている。

 ※「春が立つ」「霞が立ち込める」

⑧芭蕉の住まいを表すことば

=「 江上の破屋 ・ 住める方 ・ 草の戸 ・  」 

⑨「草の戸も住み替はる代ぞ雛の家」

 季語「    」季節「    」

 切れ字「  」 → 「  句切れ」

「旅立ち(冒頭・門出)」の過去問

「旅立ち(冒頭・門出)」の過去問 解答

(1)旅人
(2)こうしょう
(3)②昔のひとびと ③ちぎれ雲
(4)
(5)白河の関を越えたい
※「む」は意志の助動詞。読むときは「越えん」。
(6)片雲の風に~思ひやまず
(7)杉風が別墅
(8)季語・ 季節・ 切れ字・
(9)
(10)
(11)松尾芭蕉
(12)
A馬の口とらへて老いを迎ふる者
B旅に死せるあり

中3テスト対策『おくのほそ道』 冒頭部分 まとめ

中学古文

中3の教科書に登場する松尾芭蕉『おくのほそ道』の冒頭部分(旅立ち・門出)は、高校の古典の授業でも再度学習することのあるとても大事な題材です。

もちろん入試で取り上げられることもありますので、基本的な知識事項と内容をしっかり抑えておいてください。

※教科書が改訂により、現代語の説明部分などが若干変わったり、もちろん教科書会社によって違っていたりしますので、あくまで勉強する上での参考として活用してください。

古文の定期テスト勉強法は基本的に、
教科書の本文と現代語訳、作者、授業ノートを丸暗記するだけです!

基本的な古文の勉強法&基礎知識の確認は下記ページを参照ください。

仕上げには再度、教科書準拠のワークなどを活用してください。

👉中3国語 教科書準拠シリーズ

古文をしっかり学びたい方は出口先生の参考書がおススメです。