かつっぺ
かつっぺ
みなさん、こんにちは。
芦屋の小・中学生対象の塾で、文系科目を26年間指導してきたかつっぺです。

 

定期テストでどうしても国語の得点が上がらないと悩んでいる中学生およびその保護者様むけ。

私は文系科目の担当だったので、

中学生の保護者との懇談で多かった国語に関する質問が次の2つ。

昔から国語が苦手で、定期テストでも国語だけ点が取れないんです。どうしたら国語力が上がりますか?

この質問のとおり、保護者様も国語力がないから定期テストでも点が取れないと思っています。

そもそも国語力と定期テストでの得点力とは別物です。

したがって、

「国語の定期テストで点を上げる」と「国語力を上げる」の対策も別物なのです。

この記事では、

「中学校の定期テストで国語の得点をUPさせる方法」についてお話しします。

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中学校の国語は暗記科目と割り切って勉強する

国語は暗記
中学校の国語の定期テストは国語力を問うものではありません。

指定された範囲のテスト勉強をしっかりしたかどうか、授業をしっかり聞いていたかをチェックするためだけの問題です。

したがって、対策もいたって簡単。

定期テストの国語で点が取れていない人は、国語力がないからではなく、

・国語のテスト勉強をしっかりしていない
・国語のテスト勉強のやり方が分かっていない

この二つのうちどちらかです。

8割は国語に対する苦手意識などから、テスト勉強をしていませんね。

テスト勉強をしようともしないので、やり方も見つけられないというのが多い。

まずは、「中学校の国語は暗記科目」と割り切り、苦手意識を捨てることから始めましょう。

国語の具体的な定期テスト勉強方法

国語の勉強法
国語のテスト勉強は英語のテスト勉強とほぼ同じです。

英語のテスト勉強を思い出してください。

・単語の暗記・重要表現の暗記
⇒文法の理解と暗記
⇒本文と日本語訳の暗記
⇒学校のワーク⇒市販の準拠ワーク

この繰り返しでしょう。

国語も、

・漢字の読み書き暗記・語彙暗記
⇒文法の理解と暗記
⇒本文の音読・授業ノート暗記
⇒学校のワーク⇒市販の準拠ワーク

もっと言うと、

理科・社会も一緒でしょ。

何も難しいことありませんよ。

国語のテスト勉強も他の教科と同じように取り組めばよいだけです。

定期テストの漢字勉強法

漢字は教科書準拠の漢字帳から20点分くらい出題されますね。

確実に満点を取るためには、真面目に王道のやり方でいきましょう。

・①学校の漢字帳(単元別漢字など)に取り組む
⇒②ノートに練習
⇒③自己チェック
⇒④ノートに練習

具体的に見ていきましょう。

[①漢字帳に取り組む]
テスト範囲を全て丁寧に書く。
テストの日に提出となることが多いので、丁寧にやっておきましょう。[②ノートに練習]
漢字帳の段階で、書けなかった漢字は読み方をつぶやきながら最低3回は書く。[③自己チェック]
漢字帳の練習部分(答えの部分)を隠して、テストのつもりで全問解く。

[④ノートに練習]
③自己チェックで書けなかった漢字を最低3回以上ノートに練習。

②と④に注目してください。
練習は書けなかった漢字だけ。書けた漢字を再度練習するのは効率が悪いだけです。

また、よく「単語カードを作る」ことをすすめているのを見かけますが、

はっきり言って、時間の無駄です。単語カード代ももったいない。

漢字ごときで単語カードを作る必要なんて全くないです。

単語カードを作る時間があったら、上記の王道パターンを繰り返した方が確実です。

語彙の暗記も同じように取り組めばよいです。

定期テストの国文法対策

文法は唯一理解が伴う部分なので、適当にやってしまう人が多いと思います。

・①学校の文法ワーク(新文法など)を解く
⇒②解説をしっかり読む
⇒③理解できなかった問題は先生に聞く

理解が難しい人でも、文法ワークを暗記するつもりで取り組めば8割は得点できます。

とはいえ、文法はやりっぱなしか理解したつもりの生徒が非常に多いです。

特にポイントは[③理解できなかった問題は先生に聞く]です。

文節のような簡単なものでも、
「ネ」「サ」を入れて区切るというやり方だけで解いて本番で間違うということが多い。

「あれ?なんでこれ間違いなんだろう」という問題があったら、すべて学校の先生か塾の先生に聞いて解決しておくようにしてください。

定期テストの古文対策

本文と現代語訳、作者、授業ノートを丸暗記するだけです。

・①本文と現代語訳、作者、授業ノートを丸暗記
⇒②学校のワークを解く
⇒③市販または塾のワークを解く
⇒①の再チェック

本文と現代語訳を暗記するやり方

むやみに全文暗記するのは無理です。

適当でよいので、部分で区切って覚えましょう。
慣れてきたら、どれくらいをひとまとめに区切ったらよいかコツもつかめてきます。

(例)
仁和寺にある法師、/年寄るまで/石清水を/拝まざりければ、/心憂く覚えて、/あるとき思ひたちて/ただ一人、/徒歩より/詣でけり。

 

仁和寺にいる法師が、/年を取るまで/石清水八幡宮を/参詣したことがなかったので、/残念なことに思われて、/あるとき(石清水八幡宮を参詣しよう)と決心して/たった一人/徒歩で/参詣した。
部分で区切ると覚えやすいし、覚える必要のない部分と、覚えておいた方がよいなという部分が自然とつかめるようになります。

まず、これでインプットしてワークに取り組むと、さらに覚えておくべき箇所がはっきり分かるはずで。

そして、とにかく覚える。

👉【中1古文】『竹取物語』の過去問で定期テスト対策【基礎も学べる】

文章問題も暗記

前述のとおり、文章問題であっても定期テストの国語は暗記で点が取れます。

・①本文の音読:2週間前から毎日最低1回
⇒②学校の授業でノートした部分、メモを取った部分を教科書に書き込む
⇒③学校のワークを解く
⇒④市販または塾のワークを解く
⇒⑤再チェック

音読の重要性

音読はどの対策サイトでも推奨されています。

ぶっちゃけこれも本文を暗記しておきなさいってことです。

何度も繰り返し読むことで、

😊接続語の穴埋め問題で得点ゲット
😊テストの日に全文読む必要がない
⇒時間に余裕ができる
⇒設問に集中できる

何度も繰り返し読んでいれば自ずと内容の理解も伴いますが、

定期テストで点を取るためだけなら内容理解は必要ないです。

[②学校の授業でノートした部分、メモを取った部分を教科書に書き込む]をしておけば、

毎日読みながら半分テスト勉強が終わった感じです。

学校のワークもインプット⇒市販問題集でアウトプット

学校のワークからの出題割合は高いので、問題と答えは丸暗記です。

ただし、記号を覚えても意味ないですよ。

選択問題でも、正解の文を暗記しておきましょうってことです。

暗記ができたら市販の問題集または塾のワーク教材に必ず取り組みましょう。

類題や質問形式の変化に対応するためです。

そして、市販問題集の問題と解答も暗記します。

・学校ワークの問題と解答を丸暗記
・市販問題集(塾ワーク教材)の問題と解答を丸暗記
・[②学校の授業でノートした部分、メモを取った部分を教科書に書き込む]を暗記

これで確実に得点は上がります。

これで点が上がらない人はどこかで必ず手を抜いていると断言します。

とはいえ、できるところから取り組みましょう

国語苦手

うちの子はいきなりここまでは無理だと思うんです。

分かります、分かります。

お子さんによって現状の学力や得点に差がありますから、

まずはできるところから取り組んでステップアップしていけばよいですよ。

・いつも50点以下の人…まずは漢字で満点を取ることから始めましょう。・50点~70点台の人…漢字+[音読+学校の授業でノートした部分、メモを取った部分を教科書に書き込む]を徹底して80点以上を目指しましょう!

・80点台以上の人…全工程を完ぺきにして100点を目指しましょう!

まとめ

国語100点
中学校の国語の定期テストで点を上げるために

どうすればよいのか
どこまでやればいいのか

お分かりいただけましたでしょうか?

繰り返しますが、国語の定期テストはほぼ暗記です。

ただ、結構ストイックなまでの暗記作業が必要です。

本気で点を上げたいと思うなら実践してみてください。

最初から無理だとあきらめずに、

できるところから少しずつでもいいのでチャレンジしてください。

応援しています!

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