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かつっぺ
思考力重視が唱えられる昨今の教育界で、暗記するくらい基礎問題を反復せよと唱える陰山先生の記事に食いつかされたかつっぺです。

Yahoo!ニュースJapanに上がってきた陰山英男先生の記事が気になったので紹介しておきます。

👉陰山英男「問題を解けずに悩む子には、すぐに答えを教えなさい」
(PRESIDENT Online)

タイトルが目を引きますが、もちろん続きがあります。

小学生を対象にした教育法の一つとしてとらえてください。

全面肯定するわけではありませんが、陰山先生の言わんとするところに共感できる部分もありましたので、記事のポイントを抜粋させていただきます。

自己紹介

・芦屋市で26年間、小中学生を対象の学習塾で文系科目を中心に指導
・中・高「社会」の第1種教員免許取得
・専門性を生かし、成績を上げるための方法や通信教育などの紹介記事多数執筆中

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陰山英男先生 PRESIDENT Onlineの記事

PRESIDENT Onlineに掲載されている陰山英男先生のインタビュー記事の紹介とちょい感想です。

小学校の学習で大事なのは「算数、漢字、小6社会」

「小学校の学習で大事なのは算数・漢字・小6社会の3つ。もし子供が問題を解けずに悩んでいたら、すぐに答えを教えてください。答えを暗記するくらい基礎問題を習熟すると、応用力は自然とついていきます」

PRESIDENT Online

結構、極論ですね。

今は英語も必要な時代なので、できれば英語の基礎も加えて欲しいかな。

【関連記事】
小中学生が真剣に英会話を学ぶべき理由【新指導要領と共通テスト】

記事中の、

 >答えを暗記するくらい基礎問題を習熟する

という点をしっかり抑えておく必要があるのかなと。

ただ、陰山先生は本当に最初から暗記推奨をしている節もあり、ネット上ではその点に対する批判もあるようです。

積分定数先生のおっしゃることもごもっとも(って私、数学苦手なので偉そうなこと言えませんが(^^;)。

自分が小学生の時は、足し算のくり返しで九九の表を埋めて、考え方を理解した上で九九を暗記していたように思います。

「算数は積み重ねの教科なので、中学、高校とつまずかないために、習熟が必要な科目です。漢字もできないと教科書が読めないので、やはり大事です。6年生の社会科で学ぶ歴史や公民の内容は、わかっている前提で中学校の授業が始まるのでしっかり覚えておく必要があります。でも、これだけで大丈夫。大事なのは、こういった絞り込んだ内容については徹底的に反復学習をして、考える前に手が動くくらいに習熟することです」

PRESIDENT Online

陰山先生がどこまで本気で暗記しちゃえとおっしゃっているのか私には真意は分かりかねますが、基礎問題を反復学習させることに異論はありません。

私自身、小学生も中学生も社会の確認テストでは『満点合格テスト』と称して、しつこく一問一答形式のテストを繰り返し受けさせていました(再テスト、再々テストと問題は微妙に変わるのでただ答えを丸暗記させていたわけではないですけどね)。

『満点合格テスト』

基礎問題で十分

「教科書や学校で与えられたドリルなど、基礎的な内容のもので十分です。学校や塾では、基礎問題ができたら、応用問題、発展問題と難易度をどんどんあげていきます。これは、落ちこぼれを大量に生み出す教育方法です。なぜなら、この教育方法だと子供はいずれ必ず『できない』という壁にぶつかります。そして、自信を失ってしまう。このような教育をしているから、日本の子供の自己肯定感は低いのです」

PRESIDENT Online

反復学習もあくまで基礎問題でというのは、前述のとおり共感できる部分です。

でも、基礎問題を暗記してしまうくらいマスターできたなら、当然その先の応用問題などの訓練もしていかないと「思考力」を鍛えることはできないのではないでしょうか?

基礎を完ぺきにしておけば、問題を解くスピードも上がりますし、『できない』という壁にぶるかることを前提として考えるのではなく、自分でじっくり試行して答えを導き『できた』という達成感を味わわせることも必要なのではないでしょうか?

揚げ足を取るようですが「落ちこぼれ」という表現も好きではありません。

暗記と思考はコインの裏表の関係

「九九は暗記ですが、暗記することで割り算ができるようになり、分数、小数の計算もできるようになります。教師の中にも『暗記はいけない、考えさせたほうがいい』という人がいますが、暗記と思考はコインの裏表の関係。覚えられないと思考できないし、思考できないと覚えられません。答えを暗記するくらい基礎問題を習熟すると、応用力は自然とついていくのです」

PRESIDENT Online

一見、私の浅はかな考えもきっちり否定されているように読めますが、

 >覚えられないと思考できないし、思考できないと覚えられません。

ということは、暗記だけではダメとも言えますね(^^;。

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では、思考できるようになるにはどうすればいいの?

 >答えを暗記するくらい基礎問題を習熟する

この表現からするとやはり100%暗記推奨というわけではないことが分かりますし、それくらい反復していくことで前述の「応用力は自然とついていきます」につながるということでしょう。

つまり、思考力も身についてくるということですね。

陰山英男先生の記事 まとめ

国語の勉強法

100マス計算で一世を風靡した陰山先生。

これまでの実績と信念に基づいた教育法は参考になることが多いです。

暗記至上主義者のように言われることもおありですが、

答えを暗記するくらい基礎問題を習熟する
暗記と思考はコインの裏表の関係
(覚えられないと思考できないし、思考できないと覚えられない)

ということから、思考力を軽んじているわけではないと推測します(そう思いたい)。

とはいえ、小学生段階で基礎学力定着を図るというのは本当に大切なこと。

計算や漢字が本当に苦手だという方は、陰山先生の問題集を活用すると効果的です。

学校の授業が少し分かりにくいな、もう少し練習量を増やしたいなという方は、進研ゼミのAI搭載タブレットで無理なく反復学習するのが効果的です。