この記事は、高校受験を控えたお子さんを、集団授業塾に通わせている保護者の方向け。
中3生は、部活動がひと段落した夏期講習から本格的に受験受験勉強をスタートする子が多いですね。
しかし、私立高校入試までは半年しかありません。
志望校合格まで偏差値的にまだまだ足りない。
苦手科目だけでも個別にフォローしてもらえないかしら?
このように思われている親御さんは多いはず。
結論から言うと、
対応は塾によって違いますが、
どんな形であれ個別のフォローをしてもらえるはずです。
多くの集団授業塾では、授業前や授業後の質問なら無条件で受け付けてくれます。
個別の課題や個別指導形式でのフォローは条件付きでしてくれるのではないでしょうか?
私が勤めていた塾の指導例をもとに少し解説を加えます。
・芦屋市で26年間、小中学生を対象の学習塾で文系科目を中心に指導
・中・高「社会」の第1種教員免許取得
・専門性を生かし、成績を上げるための方法や通信教育などの紹介記事多数執筆中
もくじ
集団授業塾での個別フォロー
集団授業塾での個別フォローは次のような場合に行うのが一般的。
- 忌引き・長期の入院などで欠席した場合
- 単元テスト勉強や宿題がきちんとできていない場合
- 学校の定期テストの結果が芳しくない場合
上記以外でも、
普段の授業や問題集で分からない問題を授業前・授業後に質問するのは全然OKです。
もちろん、どうしても他の業務をしている場合はちょっと待ってもらったり、別日に来てもらったりする場合もありますが、どんどん質問に行かせてください!
受験に向けて苦手科目のフォローは?
1学期末の懇談や2学期末の懇談でこのような要望を受けることが非常に多いです。
対応は塾によると前述しましたが、集団授業塾で基本的に可能な対応は、
- 講師の空き時間に呼び出して、1~2時間苦手単元を指導する。
- その生徒に必要なレベルの問題集を選んでやらせる。
この程度なら、どの塾でもしてもらえるかと。
とはいえ個別フォローを受ける条件はあります。
個別のフォローをしてもらえるかどうかの条件はたった2つ。
- 授業を真面目に受けていて、毎回の宿題・単元テスト勉強もしっかりしている。
- 子供が受講している科目である。
普段の課題にしっかり取り組んでいないのに、分からないから個別で見てくれと言われても、塾としてはそれはちょっとと言うしかありません。
また、塾は全科目開講しているのに、英数しか受講していないにもかかわらず、「理科(国語・社会)」を個別で教えてほしいというのもNGです。
塾としては、基本的にはまず受講してくれている生徒の成績を上げること優先で考えます。同じ塾生であってもです。
(ただし、経済的理由などで全教科受講させられないというような場合は、入塾時や懇談で伝えておくと、できる範囲で対応してくれるかと。)
要望があれば応えるのが塾の務め→要望は出すべき。
個別フォローに条件があるとはいえ、「個別フォローは一切できません」なんて言う塾はまずありません。
要望があったらどんな形であれ、それに応えるのがサービス業である塾の務めだからです。
たとえ自分の子供が宿題をしないなどの問題があるとしても、塾にその改善策も含めて要望を出しましょう!
すると、まずは講師から直接お子さんへ声掛けし、具体的なアドバイスをすることから始めてくれるはずです。
- 懇談での親御さんの要望を子どもに伝える
- 志望校について何をどう取り組んでいかねばならないかを伝える
- 宿題をちゃんとしてきたら、補習してあげることを確約する など
勉強嫌いなお子さんでも、講師が直接声掛けするとモチベーションが上がります。
また、実際にたとえ1時間でも自分1人だけ補習してもらえるという機会があると、よりモチベーションが上がり、その後の勉強に向かう姿勢が変わってくることを講師も知っています。
なので、集団授業塾であっても個別フォローの要望は遠慮なく出すべきです。
個別フォローによる塾側のリスク→クレーム
個別フォローをすることによって、集団授業塾側にもリスクがあります(リスクって大げさですが(^^;)。
ママ友つながりが非常に強いので「うちの子もお願いします」と連鎖的に要望が来てしまうことがある。
とはいえ、サービス業なので要望なら応えるしかありません。
最悪なのは「なんでうちの子は見てくれないんですか?」というクレームがくること。
丁寧に説明して納得してくださる親御さんもいらっしゃいますが、感情的になっていらっしゃる親御さんは手ごわい(表現はよくないですが)です。
なぜ手ごわいかというと、クレーム後に個別で補習などのフォローをしてもたいていは退塾されるからですね。
そもそもすでに塾に不満をお持ちで、ママ友さんの話を聞いて「なんでうちの子は!」と感情的になってしまわれているんですね。
実際、私も何度もこの種のクレームを受けてきました。
親御さんとの信頼関係を築けていなかった自分の責任でもあるので、お子さんへのフォローで真摯に対応してきました。それしかできないですからね。
ただ、クレームを受けた場合でも、子供に対して悪感情を持つことは全くないです。
なので、感情的になられると困りますが(^^;、
要望というよりクレームであっても塾にはしっかり伝えるべきです。
実際に私が受験生にしてきたフォロー
受け持っている中3生が30人、40人もいると、全員に個別フォローは難しいです。
私が個別指導で対応していたのは次のような生徒。
- 自分の受け持ち科目の出来が合否に関わる生徒
- 真面目に取り組んでいるのに結果が全く伴わない生徒
- 余力があり時間を持て余している生徒
+保護者から要望があった生徒
余力がある生徒に対しては、問題集を渡して期日までに仕上げるよう指示する程度。
中3の場合はやはり入試で合格点を取らせなければなりません。
そのためにフォローが必要な生徒には個別に課題を与えたり、空きコマや土曜日などに呼び出して個別指導をしていましたよ。
まとめ:集団指導塾でも個別フォローはしてもらえる
集団授業塾に通っていても、志望校に合格するために個別フォローの要望は遠慮なく出すべきです!
塾はサービス業なので、受講していない科目の補習をしてほしいなどという無謀な要望以外なら、どんな形であれその要望に応えてくれるはずです。
「それはできません。」一辺倒の回答しか言わない塾はやめたほうがいいです。
ただ、お子さんの状況によって対応は個々で違うということはご理解しておいてくださいね。
- 簡単な声掛けやアドバイス
- 空き時間を使って数回の補習
- 入試まできまった日時に自習に来させ、折を見て補習 など
完全に個別指導塾のような補習までは出来かねますが、上記のような形でのフォローは必ずしてもらえるはずです。
高校受験(入試)まであとわずかなのに「成績が上がらない、勉強している様子がない」など不安がおありでしたら、遠慮なく塾に相談し、フォローしてもらえるよう要望を出しましょう!
今回はここまでです。
集団授業塾だけでは心配。
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