こんにちは、かつっぺです。
この記事は、お子さんを個別指導塾に通わせようとお考えの方向けとなります。
「成績保証制度」とは、入塾後期限までに学校の定期テスト(中間・期末)で必ず1回以上は受講科目で〇点以上アップを保証し、
成績が上がらなければ1ヵ月分の授業料を無料にする、というような制度です。
条件は個別指導塾によって違いますし、「成績保証制度」自体を設けていない個別指導塾もあります。
結論から言うと、
個別指導塾の提示している条件をクリアできるお子さんであれば、ほぼ成績は上がります。
この赤文字が曲者ですけどね。
では、「成績保証制度」の具体的な条件とその意味について簡単に説明していきます。
筆者は集団指導塾の専任講師としてのべ1000人以上指導(2020年2月退社)
再就職活動(面接)で個別指導塾3社をリサーチ(再就職は辞退)
もくじ
個別指導塾の成績保証制度
前述のとおり、「成績保証制度」とは、入塾後期限までに学校の定期テスト(中間・期末)で必ず1回以上は受講科目で〇点以上アップを保証し、成績が上がらなければ1ヵ月分の授業料を無料にする、というような制度です。
今まで支払った受講料を全額返金するというものではありません(一部の塾ではありますが)。
基本的には、定期テストの結果が出た翌月・翌学期の授業料を無料というのが一般的です。
無料対象は受講科目、無料対象期間は1カ月~1学期間とさまざま
成績が上がらなかった時の一般的な無料対象と無料対象期間は下記の通り。
- 無料対象:一般的には受講している科目の授業料です。
- 無料対象期間:翌月1ヵ月分の授業料が一般的ですが、中には翌学期全期間の授業料が無料になるという塾もあります。
無料対象・無料対象期間については、塾によって違いますのでご注意ください。
成績保証の対象条件
成績保証の対象(適用)条件も塾によってさまざまですが、一般的な条件を紹介しておきます。
- 遅刻・欠席・宿題忘れが対象授業日数の5分の1以下であること
- 学校のテストが40点以下の科目を受講する場合、1科目で週2コマ以上の受講が必要
- 中1の冬期講習会以降の入塾者
- 中2の冬期講習会迄の入塾者
- 学期途中から入塾の場合、講習会参加後から2学期以内の成績アップ
- 季節講習会(夏期・冬期・春期)に毎回必ず参加していること
- 不登校でないこと
- 60点未満で入塾の場合→受講科目20点以上アップできなかった場合
- 60点以上で入塾の場合→受講科目で80点以上とれなかった場合
紫文字が塾によって違うことが多い部分です。
いかがですか?お子さんはこの条件をクリアできそうですか?
私が26年間塾講師をしてきてちょっと難しいかなと感じるのは、
「遅刻・欠席・宿題忘れが対象授業日数の5分の1以下」の部分です。
オール3とか2が混じっているお子さんは、なかなか宿題ができなかったり、だらだらしていて遅刻してくることが多いからですね。
成績保証制度で成績は上がります
個別指導塾3校にヒアリングしたところ、上記の対象(適用条件)をクリアしていればほぼ成績は上がっているとのことでした。
一社は当該校舎で成績が上がらなかった子は一人もいないとはっきりおっしゃっていました。
ぶっちゃけて言います。
テスト勉強の仕方以前に、勉強量自体が少なく、理解が中途半端になっているからですね。
個別指導塾としては、お子さんのできないところ、やる気が出ないところを的確にフォローしてあげさえすれば、必ず成績は上がると自信があるわけです。
もちろん、全員の成績が上がるというわけではありません。
あくまで個別指導塾が提示している条件を満たした生徒の成績が上がっているということをお忘れなく。
成績保証制度の意味 その1
「成績保証制度」の意味ってあるのでしょうか?
成績が上がらなかったら翌月の授業料が無料になると言われても、得するわけではないですよね。
子供の成績が上がっていないのですから、翌月無料と言われても全然嬉しくないはずです。
「成績保証制度」によって、保護者の方に信頼感と安心感を持ってもらえるという効果があります。
個別指導塾としては、「成績保証制度」があるということで、「成績を上げる絶対の自信があります」「成績を上げるために必死で指導します」とアピールできるんです。
成績保証制度の意味 その2
でも、それ以上に「成績保証制度」には大きな意味があります。
それは、教室長を始めとした校舎スタッフにモチベーションを維持させるということです。
特に、教室長にとっては一人分の授業を無料にしてしまうというのは、その校舎の売り上げにマイナスになるわけですから、なんとしても成績を上げなければという気持ちになります。
教室長の給与は、基本給は一定ですが、賞与は実質歩合制であるところが多いんです。担当校舎の売り上げの〇%を賞与としてもらえるという形です。
なので、当然アルバイト講師に授業を丸投げにするとか自分自身も事務仕事だけしていればいいというわけにはいかなくなりますね。
結果を出さなければ通ってくれる生徒も増えません。
逆に、しっかり成績アップという結果を出し続ければ
- 生徒も嬉しい😊
- 保護者も喜ぶ😊
- 塾の評判も良くなり生徒が増え教室長もホッとできる😊
- 会社もウハウハ😊
という好循環がうまれるわけです。
なので、「成績保証制度があるので安心して入塾してください」というよりも、
実際は「成績保証制度があるので教室長およびスタッフとしても必死にやらざるを得ないんです、だから本気でお子さんの成績がアップするように指導します。」ということなのです。
でも、それで自分の子供の成績を上げれくれるんだったら全然OKですよね。
口だけで頑張りますというより、むしろ説得力があります(笑)。
個別指導塾の成績保証制度:まとめ
個別指導塾に「成績保証制度」について説明してきました。
- 「成績保証制度」とは、条件を満たしているのに成績が上がらなければ授業料を免除するというもの。
- 条件をクリアすれば普通は成績が上がるので、あくまで保証にすぎない。
- 「成績保証制度」があることで、指導に自信があるという信頼感・安心感が生まれる。
- 「成績保証制度」は、賞与が歩合制の教室長及びスタッフを奮起させる制度でもある。
いかがでしたか?
「成績保証制度」があれば安心できますが、絶対に成績を上げられるシステムがあるからというよりも、本来の意味はさておき、先生たちが熱心に教えてくれるという保証だと考えられたらよいかと(当たり前のことですけど(^^;)。
本気で一生懸命指導してくれて結果が出なければ、親も本人も納得ができるし、翌月無料であろうがなかろうが、もう少しこの塾で頑張ろう!っていう気になれますよね。
その積み重ねで、結果が出た時は本当に嬉しいはずですし、志望校に向けての励みにもなります♪
今回はここまでです。
個別指導の塾に通わせようか迷っている方の参考になれば幸いです。