この記事では、毎週、宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」のおススメ舞台映像を紹介しています。
宝塚歌劇ファンの方・最近宝塚歌劇のことが好きになった、気になるという方向け。
今週【2020年8月31日(月)~9月6日(日)】の注目番組は!
紅ゆずるさん主演『GOD OF STARS-食聖-』です。
2017年から3年間にわたり星組を率いていた個性派トップスター紅ゆずるさんのサヨナラ公演。
紅ゆずるさんの魅力を存分に伝えるために書かれたハートフルなコメディ作品です。
2番手礼真琴さんへ星組を託す演出もあり、星組ファンは最初から最後まで楽しめる作品となっています。
紅ゆずるさん・綺咲愛里さんコンビの息の合った宝塚での最後のお芝居を、是非、タカラヅカ・スカイ・ステージでお楽しみください。
スカステについて詳しくお知りになりたい方は、上記にてどこよりも詳しく視聴方法・視聴料などについて丁寧に解説しています。是非参考にしてください。
休日はとにかく録りためたスカステを見ているかつっぺはこんな人(^^;
・宝塚ファン歴30年のアラフィフおやじです(^^;
・最も青春した生徒さんは安寿ミラさん♪
・舞台鑑賞数が最も多いのは圧倒的歌唱力に魅せられた涼風真世さん♪
・今は礼真琴さん推し。
・学生時代には演出助手の試験を本気で受けたくらい宝塚が好きな人間です(^^;
⇒宝塚歌劇団 演出助手 不採用までの記録
もくじ
GOD OF STARS-食聖-(’19年星組・東京・千秋楽)
【放送日時】
9月2日(水)07:45~09:30
スカステ番組詳細
作品の概要は、スカステの番組詳細でどうぞ。
上海、マカオ、シンガポール等のゴージャスでスタイリッシュな現代のアジアを舞台に華やかに描き上げる、アジアン・クッキング・コメディー。作・演出は小柳奈穂子。’19年星組・東京宝塚劇場・千秋楽。紅ゆずる、綺咲愛里、礼真琴 他。上海の総合料理チェーン“大金星(グランド・ゴールデン・スター)グループ”の総帥にして、三つ星天才料理人として世界にその名を馳せるホン(紅)は、ある時弟子のリー(礼)に裏切られ、これまで築き上げてきた全てを失ってしまう。シンガポールの下町へと流れついたホンを助けたのは、行方不明の父親に代わって、自ら食堂を切り盛りするアイリーン(綺咲)とその仲間たちだった。高慢なホンと気の強いアイリーンは反発しあいながらも、料理に情熱を燃やす者同士次第に心を通わせていき、力を合わせて店を大繁盛させるのだった。やがて、ホンとアイリーンは世界最高の料理人を決める“ゴッド・オブ・スターズ”へ参加する資格を得る。しかし、ホンの存在に気づいたリーの策略で、ホンとアイリーンは離ればなれになり、ホンは行方不明になってしまう。アイリーンはホンの名誉のためにコンテストへ出場することを決心する。果たしてアイリーンは、そしてホンは、星を取り戻すことが出来るのか…。
タカラヅカ・スカイ・ステージ
主な出演者
ミュージカル・フルコース『GOD OF STARS-食聖-』の主な出演者です。
他、宝塚歌劇団星組
星組『GOD OF STARS-食聖-』ちょい感想
完全に紅ゆずるさん、星組、および宝塚歌劇ファンのためだけに向けて作られたと受け取れちゃう作品です。
でも、紅ゆずるさんの強烈な個性と単純明快なストーリーで、一般の方を始め、他の組のファンの方にも純粋にコメディとして楽しめる作品となっています♪
冒頭~ラストをつなげちゃいます(^^;
アイリーン(綺咲愛里)が幼い頃、母親(音波みのり)に『西遊記』で好きなのは「孫悟空より紅孩児!」、「父親(天寿光希)の料理、餃子(ギョーザ)は世界一!」と無邪気にはしゃぐ場面からスタート。
その後、家族はバラバラになってしまうものの、紅孩児との出会いを通してまた家族が一つになるというハッピーエンドの物語。
紅孩児登場から紅ワールド
紅孩児の登場からのプロローグ。
久しぶりにこんなダサいプロローグを見ました(^^;
スターさんの問題ではなく、演出面の問題です。
ただごちゃごちゃばたばたしているだけにしか見えず、舞台装置もシンプルそのもの。
無理やり孫悟空に礼真琴さん。その後、孫悟空とリー・ロンロンの関係はあったの?と謎のまま(^^;
「食聖」コンテスト収録現場に乱入
炎を操る食の皇帝として名をはせるホン・シンシン(紅ゆずる)とアイリーン(綺咲愛里)との出会いの場面。
ホン・シンシン(紅ゆずる)がプロデュースし、シンガポールにシンシンワールドなる食のテーマパークを作るため、その建設予定地でホーカーズを営んでいるアイリーン(綺咲愛里)が抗議にやってきたというわけ。
おっさんはアイリーンのへそ出しルックにしか目が行かないドタバタ場面。
でも、ちょいちょい細かいお笑い小ネタ、お約束がちりばめられており、クスっと笑えます。
ちなみに、アイリーンのいとこで町おこしのご当地アイドル“パラダイス・プリンス”のニコラス、瀬央ゆりあさんもさりげなく登場。
ただ、出番は多いものの瀬央ゆりあさんのニコラスという役は特にストーリーに大きく関わるわけではないのでヅカファン以外には印象に残りづらいんじゃかな。
ホン・シンシン、アイリーンのホーカーズで働く
ホン・シンシン(紅ゆずる)の横柄な態度のせいで、道端に倒れ記憶をなくしていた紅孩児(ホン・シンシン)を助け、彼を援助してきたグランド・ゴールデン・スターグループCEOエリック・ヤン(華形ひかる)と決別。
エリックに解雇されたホン・シンシン(紅ゆずる)は自己破産。
腹ペコ状態でたどり着いた場所がアイリーン(綺咲愛里)が営むホーカーズ。
一文無しとなったホン・シンシン(紅ゆずる)が食事代の4ドルを払うためにそのホーカーズで働くことになるという展開。
ベタな展開で筋書き的にはなんの変哲もありません。分かりやすいと言えば分かりやすいですが、つまらないと展開とも言えます。
でも紅ゆずるさんと綺咲愛里さんの絶妙な掛け合いと、紅さんの話術でファンは十二分に楽しめます。
紅さんはホン・シンシンを演じているのでしょうか?演じてないですよね。紅ゆずるのまま演じて「どやさ!」ってな感じ。
でも、それこそが紅さん最大の魅力!本当にすごい😊
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アイリーンの餃子
ホン・シンシン(紅ゆずる)に何か作って見ろと言われたアイリーン(綺咲愛里)が作ったものは…、
誰が観てもそれと分からない「餃子(ギョーザ)」(笑)。
でも、その餃子(ギョーザ)について熱く(面白おかしく)語るホン・シンシン(紅ゆずる)。
そして、アイリーンのお店の名物料理を「パラダイス・ギョーザ」として売り出すのでした♪
礼真琴&舞空瞳コンビ
エリック・ヤン(華形ひかる)からホン・シンシン(紅ゆずる)の後継者に指名されたリー・ロンロン(礼真琴)とクリスティーナ・チャン(舞空瞳)ががっつり絡んでいきます。
この公演で明確にファンに向けて星組次期トップコンビをPRですね。
生粋の星組っ子である紅さんから礼さんへの順当なトップ交代で、星組ファンの方は安心感も増したのではないでしょうか?私もその一人でしたけどね♪
舞空瞳さんを見ての印象は「白城あやかさん+月影瞳さん+夢咲ねねさん」という感じ。
今後、歌もダンスもお上手なので、礼真琴さんとのコンビ公演を重ねてより品が出てくるともっと素敵な娘役さんになるでしょうね。
マーライオン公園
エリック・ヤン(華形ひかる)を呼び出したホン・シンシン(紅ゆずる)についてきたアイリーン(綺咲愛里)と二人の場面は見どころの一つ。
全体的にごちゃごちゃバタバタしている中で、ほっと一息付けておだやかな気持ちになれる場面です。
一度は投げ捨てたクッキーをしまう紅さんの姿。紅さん本人にもこういうところがあるんじゃないかなぁなんて思いながら見ていました。
この場面の綺咲愛里さんのいじらしい可愛らしさは完璧でした!
『霧深き』のマリギットとはまた違う可愛らしさでした♪
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小林寺でアイリーンの父親と出会う
リー・ロンロン(礼真琴)との「満漢全席」対決のため、中華料理学院=小林寺(の厨房)を訪れたホン・シンシン(紅ゆずる)は、そこでアイリーン(綺咲愛里)の父親ミッキー・チョウ(天寿光希)と出会うのでした。
どこまでも分かりやすいですね(笑)。
一方、アイリーン(綺咲愛里)は母親エレノア・チョウ(音波みのり)と再会。
料理対決~悟りの境地に達した紅孩児
「料理は愛だ」と語るホン・シンシン(紅ゆずる)。
彼が作り出した料理は「餃子(ギョーザ)」。
見事対決を制したホン・シンシン(紅ゆずる)でしたが、
「俺はアイリーンが笑顔ならそれでいいんだぁ。」
このセリフ。セリフが素敵なんじゃなくて、紅さんのこのセリフの言い方が最高すぎるんです。
さらっと言っているんですが、普段ハチャメチャしているので余計にこういうソフトで自然な口調でぐっと胸に響くんですよね。
初めて紅さんをご覧になられた方は、序盤のワンマンショーでもしかしたらちょっと引いてしまわれたかもしれません。
が、「マーライオン公園」の場面、そして、このセリフを聞いたら、きっといつの間にか紅さんのファンになられているんじゃないかなと。
それくらい素敵な一言でした。
アイリーン(綺咲愛里)は父親とも再会し、久しぶりに家族が一つに。
紅孩児(紅ゆずる)も記憶を取り戻し、愛を知り、悟りの境地に達したことでアイリーン(綺咲愛里)と結ばれる。
最後までバタバタ。ファンはいいけど一般客には?
誰も傷つかないハッピーエンドでめでたしめでたしのお話でした。
が、とにかく最初から最後までドタバタというかバタバタで押し通したお芝居。
テンポが悪いと究極に眠くなりそうな話なので、これくらいの勢いをつけてやらなければ成り立たないでしょう。
なので、その点は仕方ないとしても、やはり内輪話が多すぎる感は否めないかなぁ。
礼さんの首席ネタや小林寺など…知っているかどうかで解釈に差が生まれますね(別に問題があるわけではないですが、ちょっと気になりました)。
楽曲提供のヒャダイン氏とは
Wikipediaによりますと(笑)、ヒャダイン氏は大阪星光学院高校から京都大学へ進学されている秀才ですね。
大阪星光学院高校出身というのが、星組つながりで嬉しいです♪
ヒャダイン氏の楽曲提供アーティスト一覧を見ると、私立恵比寿中学やでんぱ組.inc、そしてももいろクローバーZなどアイドルが多いようですね。
私が好きな欅坂46とは残念ながら絡みはありません(^^;
しかし、SMAPやゆず、『鬼滅の刃』のLiSAさんなど錚々たるアーティストの作品を手掛けているすごい方ですね。
で、『GOD OF STARS-食聖-』の中では…、違和感なく作品になじんでいてヒャダインさんだから違う!ってのは感じられませんでした。
でも、逆にそれがすごい点じゃないかなと。
劇中での仕掛けについては、小柳先生との対談を参照ください。
ヒャダイン氏が手掛けたももクロの楽曲などはAmazon Music Unlimitedの無料体験で聴くことができます。
紅ゆずる『GOD OF STARS-食聖-』まとめ
『GOD OF STARS-食聖-』の正直な感想は…、
紅ゆずるさんが濃すぎてヅカファン以外は引く作品ではないかなと💦
でも、一般の人を引かせるくらい強烈な個性を持ったスターさんって最近いましたか?
かっこよさやスケールの大きさで誰をも圧倒した柚希礼音さんや明日海りおさんのようなザ・タカラヅカ!という大スターさんはいましたよ。
が、特別歌もダンスも上手くないのに(ごめんなさい)、紅ゆずるさんのような圧倒的な個性で大劇場を支配してしまうようなトップスターさんって、私がファンになって30年で記憶にありません。
エンターテイナーとしては真琴つばささんが思い浮かびますが、意外と(も失礼か^^;)真琴つばささんは正統派でしたしね。
なので、紅ゆずるさんはある意味宝塚にとって非常に貴重なトップスターさんだったのではないかなと改めて感じました。
そして、優等生スターの礼真琴さんにとっても紅さんの下で二番手を経験できたことは、彼女にない引き出しを増やす勉強となったのではないでしょうか。
内輪向け小ネタはともかく、
ストーリー自体は単純明快な展開なので(ここは大切)、一般の方にも先入観なくコメディー作品として楽しんでいただけたらいいなと。
ただ、孫悟空はどうなった?これだけは気になる(爆)
まだスカステに加入されていないという方は、下記リンク(スカパー申込ページ)からどうぞ。
手順に沿って行けば30分後にはスカステの視聴ができるようになりますよ。
今回はここまでですm(__)m。