この記事では、毎週、宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」のおススメ舞台映像を紹介しています。

宝塚歌劇ファンの方・最近宝塚歌劇のことが好きになった、気になるという方向け。

今週【2020年8月24日(月)~8月30日(日)】の注目番組は!

大地真央さん主演『情熱のバルセロナ』です。

本作も82年作品という時代を感じさせる宝塚ミュージカル。

大地真央さん黒木瞳さんのトップ就任お披露目公演ということで、恋に盲目な二人の若者の物語。黒木瞳さんよりも、ただただ大地真央さんが美しくかっこいいという…もうそれだけでも見る価値ありかなと。

そのうえ、名曲「この時この愛を」を劇中で聴ける貴重な放送でもあります。

牢獄の中の大地真央さんと初々しい黒木瞳さんの柴田作品らしいラブシーンを、ぜひ、タカラヅカ・スカイ・ステージでお楽しみください。

スカステについて詳しくお知りになりたい方は、上記にてどこよりも詳しく視聴方法・視聴料などについて丁寧に解説しています。是非参考にしてください。

隙間時間に宝塚作品をこっそり楽しんでいるかつっぺはこんな人。

簡単に自己紹介しますm(__)m。

・宝塚ファン歴30年のアラフィフおやじです(^^;
・最も青春した生徒さんは安寿ミラさん♪
・舞台鑑賞数が最も多いのは圧倒的歌唱力に魅せられた涼風真世さん♪
・今は礼真琴さん推し。
・学生時代には演出助手の試験を本気で受けたくらい宝塚が好きな人間です(^^;
宝塚歌劇団 演出助手 不採用までの記録

では、大地真央さん主演『情熱のバルセロナ』の作品情報、ちょい感想をまとめています。1分30秒ほどで読めますので(笑)、最後までお付き合いください。

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情熱のバルセロナ-スタンダール作「パルムの僧院」より-(’82年月組・宝塚)

月組

【放送日時】
8月30日(日)18:00~19:30

スカステ番組詳細

作品の概要は、スカステの番組詳細でどうぞ。

19世紀前半のスペイン、バルセロナを舞台に描く、青年貴族の恋と青春。’82年月組・宝塚大劇場。脚本・演出は柴田侑宏。大地真央、黒木瞳、剣幸 他。イタリア留学からバルセロナに帰ってきたフランシスコ(大地)は、舞踏会でロザリア(黒木)という美少女に出会って恋におちるが、一言も話さないまま別れてしまう。ある日、フランシスコはジプシー出身の友人・ラファエル(剣)が帰っていることを知り、集落を訪ねる。ラファエルは今、自由主義者の詩人として追われる身であった。酒場ではラファエル歓迎のパーティーが開かれていて、そこでフランシスコはラファエルの妹モニカ(仁科有理)に久しぶりに会い、踊りに誘う。そんな2人の仲にモニカの恋人が嫉妬して争いになり、もみ合あっているうちに彼が死に、フランシスコは犯人に仕立て上げられてしまう。そして、捕らえられたフランシスコは、牢獄に送られる途中ロザリアと再会する。ロザリアはフランシスコの叔母リンダ(条はるき)とフランシスコの脱獄を図るが…。

タカラヅカ・スカイ・ステージ

主な出演者

ミュージカル・ロマン『情熱のバルセロナ』の主な出演者です。

フランシスコ・ラフォーレ侯爵

大地 真央
ロザリア・ジサント

黒木 瞳
ラファエル

剣 幸
リンダ・メレンデス公爵夫人

条 はるき
ルイス伯爵

水代 玉藻
エドワルド大公

汝鳥 伶
カルロス

未沙 のえる
ジサント将軍

星原 美沙緒
ファニータ

春風 ひとみ
モニカ

仁科 有理
ロジータ

矢代 鴻

他、宝塚歌劇団月組

月組『情熱のバルセロナ』ちょい感想

Amazon Music Unlimitedでは大地真央さんの「BEST」と「越路吹雪物語 主題歌集」を聴くことができます。興味がある方はどうぞ。

リンダに戸惑う

カットされて短いプロローグの後、神学校を優秀な成績で卒業しバルセロナに帰ってきた大地真央フランシスコを待っていたのは、フランシスコの叔母にあたるリンダ。

リンダ役の条はるきさんのことは知らないし、ただの叔母とおいの関係を超えた二人という設定に戸惑いました(^^;

ただ、力のあるルイス伯爵の庇護を受けているこのリンダは、宮廷でも強い勢力を誇る存在。フランシスコを高い地位につけるべく、エドワルド大公の舞踏会でフランシスコを大公に謁見させる段取りをつけるなど才女ぶり。この物語では黒木瞳さんのロザリア以上に重要な役どころです。

舞踏会でロザリアと出会う

舞踏会で出会ってしまったフランシスコとロザリア。

「まるで朝露を含む白い蘭の花だ」

ロザリアは美しい。

でも、リンダはロザリアには近づかないように諭すのでした。父親が自由主義者と知られて疎んじられているジサント将軍だからですね。

市川猿之助が登場?

宮廷での権力争いで大公に近づく司法長官カルロス役の未沙のえるさんの悪役ぶりが上手すぎる。

未沙さんがドラマ「半沢直樹」にも出演されている市川猿之助さんにしか見えず、変なところで笑ってしまいました(^^;。

酒場は見どころ

ジプシーの友人ラファエロ・剣幸さんに会うためフランシスコが訪れた酒場の場面は見どころ満載。

まず、酒場の女主人ロジータ・矢代鴻さんの歌からはじまり、剣さん春風ひとみさんの歌、仁科有理さんの17歳役とは思えぬ色っぽいダンス。

そして、フランシスコが正当防衛による事故で殺人の罪で逮捕されてしまうという事件発生。

牢獄で名曲「この時この愛を」

牢獄に収監されたものの、牢獄のある城塞を守る長官がロザリアの父ジサント将軍。

よって牢獄で毎日ロザリアの姿を見られることに幸せを感じるフランシスコ。

一方、リンダにフランシスコが収監されたことを報告したロザリアは、フランシスコを助ける作戦を彼に伝えに彼の部屋へ。

そして、待ってました!

柴田先生らしいぞくぞくする展開と寺田瀧雄先生の珠玉のメロディのハーモニー。

『ときめきの花の伝説』、第六場「しばしの別れ」の場面での剣幸さんとこだま愛さんのデュエット。
👉【宝塚歌劇】娘役の存在感がすごい 剣幸主演『ときめきの花の伝説』

『珈琲カルナバル』、第七場「バンガロー」の場面で涼風真世さんと麻乃佳世さんのデュエット。
👉【宝塚歌劇】涼風真世主演『珈琲カルナバル』過小評価されてませんか?

どの場面も本当にぞくぞくする素敵な場面。

『情熱のバルセロナ』では、フランシスコ大地真央さんがロザリア黒木瞳さんに歌う「この時この愛を」を劇中で聴けるだけでも見る価値があると言っても過言ではない場面になっています。


黒木瞳さんの演技はこの時まだお世辞にも上手いとは言えないレベルなのですが(^^;、当時の宝塚娘役の型にはめようと必死に演じている様がいじらしい。

ちなみに、『ときめきの花の伝説』のこだま愛さん、『珈琲カルナバル』での麻乃佳世さん。すべて柴田演出に忠実なお芝居と言えるのかな。皆さん同じ型にはまった演技でした。

脱獄成功後は皆が苦しむ

ラファエロ・剣さん達の活躍で脱獄は成功したものの、

会えないロザリアへの愛に苦しむフランシスコ
フランシスコのロザリオへの愛に苦しむリンダ
求婚者との結婚を受諾するもフランシスコへの愛に苦しむロザリア

この三人の葛藤の描写がさすが。

ロザリアの結婚をラファエロから聞き、命を懸けて(いや捨てて)バルセロナへ戻るフランシスコ。

マリア像の前で「この時この愛を」と共に愛を確かめ合う二人。

死刑は免れたが死よりもつらい道へ

再び捉えられたフランシスコは死刑の宣告。

リンダが愛するフランシスコのためその身をもってエドワルド大公と掛け合い死刑は免れたものの…、

ロザリアは婚約者と結婚し、フランシスコへ会わないことを誓うのでした。

そして、フランシスコも聖職者として神に背けないと別れを告げるためロザリアの元へ(さんざん神に背いてきてるじゃんと突っ込みたくもなりましたが(^^;)。

「どんなに離れていても僕たちの心は一つだ」でフィナーレへ(併演日本物ショーのため)。

結局二人は結ばれず仕舞いで若干もやもやが残りました。

でも、東京公演ではラストが変更されたようですね。

涼風真世「この時この愛を」

スカステでも過去に放送された涼風真世さんディナーショー『SWEETEST NIGHT』で「この時この愛を」を聴くことができました。

これがもうしびれるくらい素敵なんです。

大きくは書けませんが、Googleで「この時この愛を」で検索するとニコニコ動画での涼風さんバージョンを聴くことができますよ(^^;

大地真央『情熱のバルセロナ』 まとめ

Kindle Unlimited 無料体験で読めますよ♪

改めて見返すと、大地真央さんは立ち姿から指先まで本当に美しいですね。

この当時おそらく26~27歳くらいではないかと思うのですが、すでに完成されていますね。

それに比して黒木瞳さんは(^^;、まだお若い。でも、サヨナラ公演となった『二都物語』では随分と演技が自然になり、その成長ぶりには目を見張るものがあったりします(またいずれ放送されるでしょう)。

お二人とも退団後のすさまじい活躍ぶり。宝塚を観たことがない方でもこの二人のことはご存知なはず。そんな二人が宝塚でコンビを組んでいたというのは宝塚ファンとして誇らしい気持ちになりますね♪

この機会にぜひ大地真央さん&黒木瞳さんコンビのお披露目公演『情熱のバルセロナ』をご覧くださいませ。

まだスカステに加入されていないという方は、下記リンク(スカパー申込ページ)からどうぞ。

手順に沿って行けば30分後にはスカステの視聴ができるようになりますよ。

今回はここまでですm(__)m。