かつっぺ
かつっぺ
みなさん、こんにちは。
劇場公演が再開されてもスカステ鑑賞生活は変わらないであろうかつっぺです。

この記事は、毎週、宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」のおススメ舞台映像を紹介するコーナーです。

宝塚歌劇ファンの方・最近宝塚歌劇のことが好きになった、気になるという方向け。
今週【2020年6月1日(月)~6月7日(日)】の注目番組は!

早霧せいなさん主演『るろうに剣心』です!

 

スカステについて知りたいなという方は👇コチラから。
どこよりも詳しく丁寧に説明しています。

 

□簡単に自己紹介しますm(__)m。
私かつっぺは宝塚ファン歴30年のアラフィフおやじです(^^;
最も青春した生徒さんは安寿ミラさん♪
舞台鑑賞数が最も多いのは圧倒的歌唱力に魅せられた涼風真世さん♪
今は礼真琴さん推し。
学生時代には演出助手の試験を本気で受けたくらい宝塚が好きな人間です(^^;
宝塚歌劇団 演出助手 不採用までの記録
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『ろうに剣心(’16年雪組・東京・千秋楽)』


【放送日時】
6月7日(日)13:15~16:30

『ろうに剣心』の予備知識は実写版1作目だけ

『るろうに剣心』は1994年から1999年まで週刊少年ジャンプに連載された和月伸宏さんによる漫画。

1996年にはテレビアニメとしても放送され、主人公の緋村剣心の声を宝塚OGの涼風真世さんが担当したことでヅカファンは周知している作品ですね。

とはいえ、私は原作漫画もアニメも見たことはありませんが(^^;。

2012年には佐藤健さん主演で実写映画が公開されました。

娘が佐藤健さんにはまっているので、そのあおりを受け今年(2020年)になってやっと実写版の一作目を見ました。

 

宝塚版『るろうに剣心』をスカステで初めて見た時は予備知識ゼロ。

正直、一本物で途中からダレてしまったのでほとんど記憶に残っていませんでした。

じゃぁなんで今週のおすすめに選んだの?

佐藤健さんファンの娘に宝塚版の『るろうに剣心』ってどんな感じか質問されたので、同じように気になる人がいるかなと思いまして(^^;

宝塚版の『るろうに剣心』はオリジナル作品


宝塚版の『るろうに剣心』は、基本線は実写版第一作の武田観柳編(?)にオリジナルキャラクターの加納惣三郎という悪玉を加えた話といった感じでしょうか?

実写版の鵜堂刃衛(吉川晃司さん)は登場せず、

その代わりに実写版一作目では登場しない四乃森蒼紫なるキャラを登場させています。

別に四乃森でなく鵜堂刃衛のままで剣心と対決させても良かったのではという気もしましたが。

全体の感想

小池先生は海外物以外も脚本・演出で『太王四神記 』や『オーシャンズ11』、『銀河英雄伝説』など一本物作品を数多く作られています。

が、正直海外物以外で大満足した作品って全然ないんです。

『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』なんて銀英伝ファンからするとひどかった。

どの作品も主役がいて、その仲間多数。

『オーシャンズ11』のようなサブキャラ多数なら箇条書き割り振りシーンでも耐えられます。

でも、『銀英伝』や『るろうに剣心』のように仲間一人一人の個性が濃く人気が高い原作物だとバランスが難しいですね。

特に、宝塚の場合はスター制度があるため序列によって配役が限定されてしまいますしね。

だからこその、望海風斗さん用に加納役が作られたというのもあるのでしょう。

それによって、ストーリー構成もすっきり分かりやすくなり、望海さんも2番手にふさわしい存在感を出せていました。

望海さんのための役だから当たり前か(^^;

でも、そのあおりを受けて彩風咲奈さんの斎藤一のなんと中途半端な立ち位置よ。

前半からずっと登場はしているんですが、この作品を知らない人はどういう人物なのか分かりづらいですよきっと。

とってつけたようなソロ曲や最後のバトルシーンもただの端役でしかない扱い。

せっかく「悪・即・斬」の型も決まり見栄えよく役作りができていた彩風さんがもったいない。

【追記:劇場版アニメを見てみました】

四乃森の月城さんにしてもそうですね。

なんですかあの最後のバトルは。

もちろんラスボスではないんですが、もっと剣心にとっても手ごわい相手感を出すもって行き方はできないものでしょうか。

めちゃめちゃ中途半端。

武田観柳と明神弥彦はおいしい役

武田観柳彩凪翔さんと弥彦の彩みちるさんはおいしい役でしたね。

武田観柳は、映画では香川照之さんが演じられていた濃いキャラです。

彩風翔さんにはクールなイメージがあったのですが、面白キャラもできるんですね。

でも、この武田観柳役。星組トップだった紅ゆずるさんにさせたらもっとウケそうだなと思いながら見てました(笑)。

そして、子役・弥助の彩みちるさん。

この公演の新人公演ヒロインを始め、『ドン・ジュアン』などでもヒロインをされています。

弥助らしい弥助を生き生きと演じられていて印象に残る役。

潤花さんが組替えされたので次期トップ娘役もワンチャンあるかもですね。最近は学年が上がってからの就任もあるので。

剣心と神谷薫のキャラぴったりだけど


トップ二人のキャラがぴったりすぎててすごい。
(斎藤一は間違えて真って書いちゃっいました(^^;)

特に早霧さんはビジュアル的にも剣心のイメージ通り

佐藤健さんも人切り抜刀斎の凄味と緋村剣心の飄々としたキャラを見事に演じておられましたが、早霧さんも負けていません。

ちょいちょいルパンに見えましたけど(^^;。

ただ、過去を断ち切れず苦しみ続ける加納に対し、過去を断ち切った剣心というラストの設定。

これが逆に戦いをつまらなくさせてしまったような気がします。

過去の剣心・永久輝せあさんとのシーンもただ長いだけ。

やはり、薫を助けるために一瞬でも抜刀斎に戻る姿を見せた方が、剣心のキャラも立ちドキドキするし、薫への想いの強さもより伝わると思うんですよね。

ここは全体の設定と矛盾させてはいけないところなので難しいとは思いますし、そうすると映画のまんまになっちゃうんですが(^^;。

最終的に剣心ってただのいいやつで終わってしまってる気がしました。

ラストは『アポロンの迷宮』かよ

ラストの加納惣三郎が飛び降りるシーンでは、日向薫さん主演『アポロンの迷宮』で紫苑ゆうさんが飛び降りるシーンがフラッシュバックしました(古っ(^^;)。

もちろん、小池先生の演出。

しかし、加納惣三郎は最後まで可哀そうなままいなくなっちゃいましたね。

かなり書き込まれているので感情移入はしやすい人物でしたが、飛び降りた後は見ている方にも何も残らないという(^^;。

まぁ後を引かない方がいいんですけどね。

相楽左之助の鳳翔大さん。
歌舞伎紹介シーンだけしっかりライトを浴びられまいしたが、他はちょいちょいでした。
ポジション的にも仕方がないですね。

四乃森蒼紫の月城かなとさん。
ビジュアルがいけてます!。なので、出番的にはそう多くないのに左之助より印象に残りました。
でも、最後は全く目がいかずいつの間にかいなくなっていました。
もったいない。

高荷恵の大湖せしるさん。
強い女性の役にぴったりな配役でした。
この公演をもって卒業。

感動は全くしない

久しぶりに通して見て(実質初めてのようなもの)、

記事を書きながらも何度か見直し、

結論、まったく感動しませんでしたm(__)m。

あっ、頬の傷の回想シーンだけウルっときました。
この場面の曲「不殺の誓い」が泣けるんです。

でも、ここだけです。
他は、申し訳ないけど淡々と話が進んでいき、淡々と見終わってしまいました。

涼風真世さんの「不殺の誓い」が聴けます。
👉Amazon Music Unlimited 無料体験で宝塚OGのアルバムが聴き放題!

スカステ番組詳細

和月伸宏氏による原作は、シリーズ売上累計5900万部を超えるヒットコミックで、アニメや実写映画でもヒットを重ねるなど、多くの人々に愛されてきた作品。宝塚歌劇では流浪人・剣心の生きざまを、新たな登場人物も加え、華やかさの中にアクションをふんだんに織り込み描く。脚本・演出は小池修一郎。’16年雪組・東京宝塚劇場・千秋楽。早霧せいな、咲妃みゆ、望海風斗 他。倒幕派の遊撃剣客として、修羅さながらに人を斬り、その血刀を以って新時代を切り拓いた一人の志士、人呼んで“人斬り抜刀斎”(早霧)。新時代の到来と共に人々の前から姿を消し、後には「最強」という名の伝説だけが残された。時は流れ、明治11年。かつての人斬り抜刀斎は、人を斬ることを自らに固く禁じ、流浪人・緋村剣心としてあてのない旅を続けていた。そんな中剣心は東京の下町に“神谷活心流・緋村抜刀斎”を名乗る辻斬りが突如現れ、人々を不安に陥れていることを知る。流儀の名を汚した“偽・人斬り抜刀斎”を追う神谷活心流の師範代・神谷薫(咲妃)と出会い、彼女と共に騒動を鎮めた剣心は、そのまま神谷道場に居候することになる…。
引用元: タカラヅカ・スカイ・ステージ

スカステは加入月が無料なので、月初めに加入するとお得です。
が、スカパー!を視聴したことがない方はさらに無料で見るお得な方法がありますので、下記記事を参考にしてください。
【超裏技】無料で見るタカラヅカ・スカイ・ステージ【だれでも使える】

 

佐藤健さん主演『るろうに剣心』2021年公開予定


佐藤健さん主演・映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は、新型コロナの影響で公開日が2020年7月から2021年GWに変更されてしまいました。

少し残念ですが仕方ないですね。

公開日にはファンの方皆さんが元気で映画館に行けるようになっていることをお祈りしております。

👉映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』公式サイト

宝塚版『るろうに剣心』まとめ


今回はちょっと辛口感想になってしまいました。

早霧さんだからこその剣心だったとは思いますが、ぶっちゃけ一本物にする必要はあったのかなというのが正直な感想ですね。

2番手の望海さんのキャラが濃いだけに、肝心の剣心のキャラが少し弱く、ただのいい人に終わってしまっているかなというのが特に残念でした。

早霧さんと咲妃さんのイメージがぴったりなだけに、二人の絡みももっと入れて欲しかったかなぁという気もします。

とはいえ、加納惣三郎という人物を入れることで話の流れはよどみなく進んで分かりやすかったです。

望海風斗さんファンは大満足だったのではないでしょうか。

今回はここまでです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

(参考)タカラヅカ・スカイ・ステージ番組表


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