
おうち時間が増え、家の片づけに精を出している嫁から、大切にしている「『宝塚 花の指定席』の録画ビデオを捨ててくれ」と言われ拒否したものの、ビデオデッキがなくて持っていても仕方がないなと処分も検討中の宝塚歌劇ファン歴30年のかつっぺです。(前置きが長い(^^;)
私かつっぺは👇演出助手の試験を本気で受けたくらい宝塚が好きな人間です。
宝塚歌劇ファンの方・最近宝塚歌劇のことが好きになった、気になるという方向け。
今週[2020年5月4日(月)~5月10日(日)]の注目番組は!
スカステについて知りたいなという方は👇コチラから。
どこよりも詳しく丁寧に説明しています。
『哀しみのコルドバ(’15年雪組・全国・千秋楽)』
【放送日時】
5月7日(木)24:00~01:45/28日(木)23:30~01:15
『哀しみのコルドバ』感想と作品紹介 配役
『哀しみのコルドバ』は私が青春した安寿ミラさん(ヤンさん)のサヨナラ公演作なので思い入れが深い作品です。
この雪組公演では、ヤンさんも振付スタッフとして参加していますよ。
さて、今回の『哀しみのコルドバ』。
故柴田侑宏先生の代表作の一つなのでご存知の方も多いと思いますが、初めての方もいらっしゃるかと思うので、あらすじを3行で説明します。
そのエバが忽然と姿を消し八年後に偶然再会。
恋の炎が再燃するが、二人には結ばれえぬ理由が…エリオォォォォォオオオ😢
この二人の話を軸に、二人の行く末を案じさせる彩風咲奈ビエントと大湖せしるメリッサの恋。
二人に翻弄される望海風斗ロメロと星乃あんりアンフェリータ。
この四人の配役の妙がストーリーを分かりやすくすると同時に、主役二人にしっかりスポットをあてています。
限られた時間なので脇役を深く書きすぎると主役がかすむし、主役を立てすぎると薄っぺらく分かりにくい作品になるし。
『うたかたの恋』同様、古典的な作りですが誰もが分かりやすく書かれていますね。
さて、メインキャストごとの感想を一言ずつ。
まず、早霧さんのエリオ。
こけた頬と震える歌声がヤンとかぶって個人的には大満足😊。
幕開きから一瞬で見るものをスペインへ連れていってくれます。
闘牛士として名をはせ、ビセントの不倫をとがめていたエリオがエバとの再会で自らアンフェリータとの婚約を破棄するまでの心の葛藤とエバへの想い。誠実な早霧さんそのままのエリオに感情移入してしまいます。
ロメロというパトロンがいるとはいえ、エバが未亡人になっているというのがポイントな気がしますが、もしエバが幸せな結婚生活を送っていたらどうだったでしょうねぇ、この二人。8年の歳月に勝ったと言うてますが、それでも再び愛し合ったでしょうか。
エバの咲妃みゆさんの見せ場は、エリオを追ってコルドバへ駆けつけ思いを爆発させるところ。
上手いんですが、私はヤンさんの相手役だった森奈みはるさんの超ファンでもあったのでちょっと…(^^;。
自分がエリオだとしてどちらを選ぶか…迷わずみはるちゃん。咲妃さんファンのみなさん、ごめんなさいm(__)m
望海さんのロメロは上手すぎ。
こういう老け役はどこまで自分を殺せるか。
ちょっと殺しすぎな気もしましたが、ビンタに愛を感じました。
ビセントの彩風さんはもう一人のエリオ。
愛する人のためならすべてを捨てる熱い人物。
この男の熱さでは初演の日向薫さんを超えられる人はちょっといません。
彩風さんももっともっともっと全身から炎が立ち上るくらいぶちかましてほしかったかなという印象。
ま、多分トップに立つと一皮むける気がしますけどね♪
花組への組替えとなった永久輝せあさんのフェリーペ大尉はとってつけたような役ですが、フェリーペももう一人のエリオ。
エリオの常識的な心の代弁者として大切な役どころ。
初演をシメさん(紫苑ゆうさん)がされているところからもあなどれない役ですよ。
花組での活躍にも期待♪
最後に、星乃あんりさんのアンフェリータ。
やはり初演の南風まいさんのアンフェリータが一押しですが、
一番共感を買う役なので、ぶっちゃけ誰がやってもかわいくかわいそうで涙を誘う超おいしい役。
最後の「でも私、やっぱり結婚したかったなぁ…。」この一言に尽きますよね。
しかし、雪組はやはり芝居が上手いですねぇ。
この公演は地方公演とはいえ、主力メンバーがこぞって出演。
なので、地方公演とは思えぬ満足度の高い充実した舞台となっています。
が、スカパー!を視聴したことがない方はさらに無料で見るお得な方法がありますので、下記記事を参考にしてください。
【超裏技】無料で見るタカラヅカ・スカイ・ステージ【だれでも使える】
ちなみに、別部隊は当時雪組だった月城かなとさん主演の『銀二貫』でした。
スカステ番組詳細
19世紀末の情熱の国スペインの、光と影のコントラストの強いコルドバとマドリードを舞台に、花形闘牛士の運命的な恋を、激しく切なく描いた物語。’85年に峰さを理主演により星組で初演、’95年に安寿ミラ主演、’09年には真飛聖主演にて花組で再演された名作。作・柴田侑宏、演出は中村暁。’15年雪組・全国ツアー・千秋楽。早霧せいな、咲妃みゆ、望海風斗 他。エリオ(早霧)はコルドバ出身の花形闘牛士。その華麗な演技で国中の人々を魅了している。闘牛の師匠の娘との婚約も整い、まさに栄光の道を突き進んでいるスペイン随一のマタドールだった。近頃、財界で名を揚げている実業家ロメロ(望海)の夜会に招かれたエリオは、夜会の女主人でロメロの愛人でもあるエバ(咲妃)と再会する。彼女は、かつてエリオが故郷コルドバで闘牛士の見習いをしていた頃の恋人だった。しかし8年前、エバが理由も告げぬまま、エリオの前から忽然と姿を消してしまったのだった…。
引用元: タカラヅカ・スカイ・ステージ
『哀しみのコルドバ』過去配役一覧とトップスター
1985年、峰さをりさん主演から早霧せいなさん主演までの主な配役一覧。
この作品の2番手役はロメロなので、初演の新城さん以外の真矢みきさん、大空祐飛さん、望海風斗さんがトップスターに。
娘役2番手役アンフェリータ役をした南風まいさん、純名里沙さんの2人がのちに娘役トップに。
ビセントは日向薫さんと愛華みれさんが、フェリーペは紫苑ゆうさんと紫吹淳さんがそれぞれトップスターになっています。
雪組『哀しみのコルドバ』感想:まとめ
今週の放送に合わせて、録画していた雪組『哀しみのコルドバ』を見直しましたが、早霧さんのエリオは素晴らしかった。
私はヤンさんファンですが、客観的に見たら早霧さんのエリオが一番かも。
峰さんのエリオは、昔のタカラヅカの型にはまったエリオ。
ヤンさんのエリオは、悲劇感漂わせるエリオ。
真飛さんのエリオは、…役があっていない(^^;。
そして、
早霧さんのエリオは、人柄にじみ出る優しいエリオ。だからよけいに泣ける。
みなさん是非、雪組『哀しみのコルドバ』をお楽しみください。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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