この記事は、兵庫県在住の中学生および保護者様へ向けて書いています。

 

令和3年度の公立高校入試はどうなるのでしょうか?

 

令和3年度の公立高校入試は、新型コロナの影響でテストの出題範囲が狭まる可能性はあるようです(この記事執筆時には兵庫県教育委員会から公式の発表は出ていません)。

 

また、内申点の取り扱いについても公表はされていません。

 

が、入試の合否判定に内申点(通知表の評定)が使われることに変更はないはず。

 

なので、中3生は2学期末までしっかり内申点を稼ぐ努力を忘れないでください。

 

神戸市の中学校では1学期の通知表はつけず、2学期にまとめて評定をつけると学年新聞等で通知されている学校もありますので、なおさら気を引き締めておく必要があります。

 

そんなご要望にお応えします。

 

学区ごとに一覧にしていますので参考にしてください。

 

内申点の合格目安が150点台の学校は、オール3以下のお子さんもチャレンジできるチャンスがあります。

 

逆にオール3より少し上だけど安全志向の方は下記の記事も参考にしてください。

 

 

記事最後には、最低でもオール3でもチャレンジ校に合格するための【対策3か条】を追記していますので、最後までお付き合いください。

 

□この記事で分かること
・通知表がオール3でもチャレンジできる兵庫県公立高校の普通科
・通知表オール3で志望校に合格するための対策3つ
 
この記事を書いている私かつっぺの紹介
・芦屋市で26年間、小中学生を対象の学習塾で文系科目を中心に指導していました。
・中・高「社会」の第1種教員免許取得
・専門性を生かし、成績を上げるための方法や通信教育などの紹介記事多数執筆中
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兵庫県公立高校一般入試は「学力250点+内申250点」

 

兵庫県公立高校一般入試の合否判定のしくみは、下記記事を参考にしてください。

 

 

合否判定に占める内申点の割合が高いのが兵庫県公立高校入試のポイント。

 

 

しっかり内申点対策をして学力検査である入試本番に臨むようにしましょう。

兵庫県公立高校 オール3でチャレンジできる普通科


兵庫県の公立高校で、オール3で合格できる普通科を学区ごとに一覧にしています。

 

内申点は、通知表の評定がオール3で150点です。
偏差値は、兵庫県大手模試会社の合格率60%の数値です。

 

60%とはいえ、内申点の基準を満たしていればかなりの確率で合格できる目安の数字となります。(数字は令和元年度生徒のデータになります。)

 

一覧を見ると、こんなに高い数字の学校にチャレンジできるの?と思われるかもしれません。

 

が、合否は内申点と学力検査の合計点で決まります。

 

例えば、第1学区の六甲アイランド高校の内申点の基準は179とかなりの数字ですが、

あくまで内申点で179点あれば、模試の偏差値が50あればまず合格できるラインと思ってください。

 

ちなみに、内申点が150(オール3)の場合、偏差値が57あればほぼ合格できるラインとなります。

 

実際に、データでは内申点150(オール3)で偏差値51でも合格者がいます。

 

このように、オール3でも合格者が出ている学校を「チャレンジできる学校」としてピックアップしています。

第1学区

学校名内申点合格率60%の偏差値の目安
淡路三原16244
神戸甲北 総合16545
神戸高塚16545
津名15943
六甲アイランド17950


私は第1学区の塾で指導をしていましたので断言できますが、六甲アイランド受験生で内申点が179点もあったら上位合格です。


実際には内申点160点台の受験生が多かったです。


内申点150で合格するためには、倍率も高いので学力検査でかなり挽回しなければならずさすがに厳しいですが、過去に合格した生徒も3人ほどいます。


なので、最後まであきらめず、できれば少しでも内申点も上げてもらえるよう取り組むことが大切です。

第2学区

学校名内申点合格率60%の偏差値の目安
尼崎双星15642
有馬17047
伊丹西15642
柏原16545
川西北陵16545
篠山鳳鳴15943
三田西陵16244
宝塚15943
西宮今津 総合16244
西宮北17348
西宮南15642
武庫之荘 総合15943


偏差値45以下の学校は、内申点150点でも大いに可能性があります。


ただ、伊丹西や尼崎双星は例年倍率が高いので注意が必要です。

第3学区

学校名内申点合格率60%の偏差値の目安
明石清水15341
明石南 総合16244
加古川南 総合16746
高砂15642
高砂南16746
播磨南15341
北条16545
三木北15642
三木東 総合15341
16545


令和二年度入試では、加古川南が1.69倍(受験者数169名/定員100名)という高倍率となったため、少し合格ラインは上がっていると思われます。

第4学区

学校名内申点合格率60%の偏差値の目安
赤穂16244
神崎15341
香寺 総合16746
飾磨16746
太子 総合16545
福崎17950
山崎15642


特に大きな変化はありません。

第5学区

学校名内申点合格率60%の偏差値の目安
生野15943
豊岡総合 総合15642


令和二年度入試では、豊岡総合が若干定員オーバーしましたがオール3あればほぼ合格できているかと。

まとめ オール3で志望校にチャレンジ校-対策あり-

模試のデータと私が勤めていた塾のデータとを照合すると、

通知表がオール3(内申点150点)でチャレンジして合格できる可能性が高い学校は次の通り。

 

・内申点の合格目安が150点台の学校
・偏差値が50くらいある人→内申点の合格目安が165点前後の学校

 

一覧の内申点の目安は実際より少し高めと思ってよいです。

 

いかがですか?少し希望が持ててきますよね?

 

でも、安心しないでください。

ちょうどこのレベルの学校は、複数志願の影響で上位校からの回し合格生も入ってきます。

 

第一志願で出願していれば加算点で有利であることは間違いありませんが、

そもそも上位校を受験している生徒の方が内申点の持ち点がいくらかは高い場合が多いので、

ボーダーラインぎりぎりの人ははじき出されてしまう可能性が高くなります。

 

 

したがって、
オール3で少しでも上位の学校を目指したい!
オール3で行ける第一志望の学校に確実に合格したい!

 

という方は、1点でも多く学力検査で得点できるように最後までしっかり受験勉強に取り組まなければなりません。

 

□オール3で志望校に合格するための対策3か条
・得意科目で点をかせぐ
・中3の2学期通知表対策は、実技科目の1点集中で「4」を狙う
・無理な受験はしない→でも、最後まであきらめない

 

中3生対象の対策3か条です。

 

まず、オール3の受験生層は学力的にも近い生徒が多いです。
なので、得意科目でしっかり得点してライバルに差をつけるとよいです。

 

逆に、覚えるのが面倒・苦手だという理由で社会を放置している子が多い層でもあります。
漫画で自然とインプットしてしまいましょう。

 

 

実技教科は1点集中で「4」を狙いましょう。


「4」を取ったら「オール3で」ではなくなってしまいますが、それはこの際置いといて(^^;、3年生の2学期通知表の評価がつく前の段階でできる対策としてとらえてくださいm(__)m。

 

実技教科のテスト勉強は、一番自分が得意な科目に絞って勉強するのです。
体育が得意なら、「保健・体育」のテスト勉強をひたすら頑張るという感じ。
その際、事前に担当教師に「最後の期末は80点以上狙うから取れたら4つけてね!」と頑張るアピールをしておくと有効です。

 

現実的問題として「無理な受験はしない」ことも大切です。

 

例えば、先に取り上げた六甲アイランド高校にどうしても行きたい。
内申点は150点。でも模試の偏差値はずっと45以下。

 

こういう場合、塾に通っていればまずストップがかかります。


データは正直なので、過去の合格事例とあまりにもかけ離れている場合は概ねデータ通りの結果が待ち受けています。


なので、志望校変更もやむを得ません。

 

では、どうするの?


こういう場合は、下位校に魅力がなければ私立専願で少しでも上位コースを狙うのがよいかと。


私立高校の負担も以前よりかは軽減されていますので、選択肢の一つとして考えておくことも大切です。

 

 

とはいえ、2学期の通知表がつけられるまではあきらめずに頑張りぬいてください。

 

これも前述しましたが、
六甲アイランド高校の受験で過去に大逆転した生徒がいるからですね。

 

その一人のS君という生徒は、宿題はしてこない、授業は途中から私語を始めるという典型的なダメ生徒になってしまっていました。

 

でも、どうしても六甲アイランドに進学したいという思いが強かったのか(うわべはそのように振舞ってはいませんでした)、中3の夏期講習前くらいから小テストだけは合格するようになってきたんですね。
おや?っと思っていましたが、それだけは入試直前まで貫いていました。

 

正直、模試の偏差値は45前後を行ったり来たりしていたのですが、11月と12月の模試ではこつこつ取り組んでいた苦手な英語と社会の結果に変化が見られていました。

 

授業がない日には自習に来るようにもなっていました。

 

そして、秘かに進研ゼミと家庭教師もやっていました(親も必死に協力していました)。

 

それでも、正直合格は厳しいだろうなと思っていたんですが、

 

合格発表の日は塾に一番乗りでした!

 

そりゃそうですよね、喜び爆発です!

 

で、そこまで頑張った子は精神的にも大きな成長をしているんですね。

 

高校に進学後も2度ほど塾に来てくれましたが、六アイでは成績もそこそこ上位で頑張っていると。

 

それよりも、「将来やりたいことを見つけたんで、それに向かって頑張っているんだ!」と誇らしげに語ってくれました。

 

こういう話を聞くのが塾講師として一番うれしいんですね(今は塾講師やめちゃいましたが(^^;)。

 

ちょっと長くなっちゃいましたが(^^;、

 

つまり、「無理な受験はしない」というのは中学校の三者懇談で最終的に受験校を確定する時の話であって、早々にあきらめなさいと言っているわけではないということです。

 

ちなみに、S君の場合は六甲アイランド高校がだめだったら潔く私立高校に通うということで六アイの受験を中学校に認めてもらいました。

 

S君の場合は、学校の三者懇談が終わった後もずっとあきらめずに頑張った例になりますね。

 

子供の力って本当にすごいんです!

 

いつスイッチが入るか、スイッチを入れてあげられるかだと思います。

 

中1・中2の人は、まだ時間があるので下記記事を実践して、少しでも「4」を増やせるように努力してください。

 

 

今回はここまでです。

 

無事に志望校へ合格できますよう応援しています。