芦屋市で塾講師歴26年のかつっぺです。
兵庫県公立高校の一般入試では「内申点」が非常に大切であると以前の記事で解説しました。
それはズバリ、合否判定の50%を内申点が占めるからでした(※加算点除く)。
上記記事に目を通していただいたうえで、本記事では実際の合否の結果を表にし、分かりやすく比較しました。
この比較により内申点の大切さをより理解することができます。
2分もあれば読めますので、内申点で後悔しないために、是非最後まで目を通してください。
合否の得点実例
下の表は、同じ年に県立芦屋高校を受験した生徒の実際の内申点と学力検査の得点です。
学力検査の得点は、合否発表の後、受験生本人が身分証(学生証)持参で受験校に行くと開示してもらうことができます。
芦屋高校 合格者の得点 実例
上段が各科5段階評定の内申点です。
これは2学期の内申点ですが、1学期も同じ評価でしたので、ほぼ同じ得点で出願されていると思われます。内申点(250点満点)の計算方法をおさらいしておきます。
「音楽・美術・技術家庭科・保健体育」は各評価×7.5倍
よって、Aさんの内申点は表の通り192点です。
上の表の下段「入試」の行が、入試当日の学力検査の得点です。
合否判定では、5教科500点満点を2で割ったもの(0.5倍したもの)を学力検査の得点とします。
Aさんは合計310点でしたので、それを半分にした155点が学力検査の得点となります。
内申点192点+学力検査155点=347点
芦屋高校 不合格者の得点 実例
不合格になった生徒は、あまり得点の開示に行ってくれないのですが(^^;、この生徒は入試の得点には自信があったので開示に行って報告に来てくれました。
合格したAさんとは同じ中学校に通っていました。
内申点154点+学力検査167.5点=321.5点
Bさんの素点(合計点)をAさんと比較します。
[入試の得点]
Aさん310点:Bさん335点。
Aさんより、25点も高い(500点満点)。
しかし、実際は12.5点だけ高い(250点満点に換算するため)。
[内申点]
Aさん192点:Bさん154点
Aさんより、38点も低い。
[素点(合計点)]
Aさんより、25.5点も低い。
入試でしっかり得点できているだけに、Bさんは本当に悔しい思いをしたはずですね。
まとめ 内申点で半分合否が決まっている
芦屋高校の場合だと、合格ラインは335点前後(兵庫進学模試調べ)。
もしBさんに「英語4・体育4」等の評価があれば、内申点で11.5点上がるので、合計333点となり、合格のチャンスがあったかもということになります。
では、なぜ学力検査の英語で80点取れるBさんの内申点評価が「3」だったのか。
実は、Bさんは塾の宿題をほとんどしてきませんでした。
塾の宿題をしてこないんですから、学校の宿題をするわけないですよね。
さらに、字が読めないくらい乱雑すぎでした。
先生に対しては丁寧語だし、明るいく人懐こい子でした。めちゃくちゃいい子でした。
減点となる要素は「宿題+字の乱雑さ」ということ以外はありえません。
繰り返しになりますが、
兵庫県の場合、内申点と学力検査得点の割合が1:1です。
学力検査の前に半分合否が決まっているようなものです。
内申点あなどるべからず!です。
再度、下記記事内の「内申点を上げるために」を参考にしてください。
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