プログラミング教育は、2020年度から小学校で必修化、
2021年度からは中学校でも必修化となります。
とはいえ、いわゆるJavaとかPHP、Python、Rubyなどのプログラミング言語を学校で学ぶわけではありません。
プログラミング的思考ってどういうこと?
そもそもプログラミング教育って必要なの?
学校の授業についていけるか心配。
こんな疑問を解決します。
結論から言うと、
・小学校のプログラミング教育の中心は、プログラミング的思考を育むこと。
・プログラミング的思考とは、ものごとの解決にあたって論理的に考えること。
・プログラミング教育は子供たちの可能性を広げ、プログラミング的思考はこれからの社会を行く抜くために必要なものなので、学ぶ必要がある。
・ついていけるか心配な方はプログラミング教室や通信教育を利用するとよい。
では、少し解説を加えていきます。
2,3分で読めるかと思いますので、ほんの少しお付き合いください。
・芦屋市で26年間、小中学生を対象の学習塾で文系科目を中心に指導
・中・高「社会」の第1種教員免許取得
・専門性を生かし、成績を上げるための方法や通信教育などの紹介記事多数執筆中
なぜ小学校にプログラミング教育が導入されたの?
文部科学省の「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」をもとに、概要をまとめます。
現代社会において、生活のあらゆる場面でコンピュータが使われていますね。今後さらに、あらゆる分野でAI化が進でいくこともほぼ確実です。
なので、あらゆる活動において、コンピュータなどの情報機器やそれによってもたらされる情報とを適切に選択・活用して問題を解決していくことが不可欠な時代となっています。
そこで、コンピュータをより適切・効果的に活用していくために次の2点を知ることが重要。
・コンピュータは人が命令を与えることによって動作すること
ここで、手引ではその命令と命令を与えることをプログラム・プログラミングとして定義しています。
プログラミング…命令(プログラム)を与えること
プログラミングによって次のことが可能になります。
・情報や情報技術をより主体的に活用することにつながる。
まずは、プログラムを使って的確・正確な指示を出すことができるように、小学校の段階からプログラム的思考=論理的思考を養っていこうというわけです。
小学校ではプログラミング的思考を育むことが中心
小学校プログラミング教育の中心はプログラミング的思考を育むことであり、いきなり従来のテキストプログラム言語を学ぶというようなものではありません。
前述のとおり、コンピュータを正確に作動させるよう的確なプログラムを組むために論理的な思考が必要となります。
先の手引きでは、次のように定義されています。
自分が意図する一連の活動を実現するために、
どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、
どのように組み合わせたらいいのか、
記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、
といったことを論理的に考えていく力
引用元: 小学校プログラミング教育の手引(第三版))
さらには、
プログラミング的思考は、「これからの社会を生きぬくため、将来どのような進路を選択しどのような職業に就くとしても普遍的に求められる力である」とされています。
小学校での具体的な指導例
算数におけるScratchを使った指導がよく知られています。
Scratchは、いわゆるブロックタイプのビジュアルプログラミング言語を利用したソフトで、難しいコードを表記する必要がなく文字通り指示ボックスを視覚的に組み合わせて指示が出せるようになっています。
このようなビジュアルプログラミング言語の登場で小学生からプログラミング教育が可能となったとも言えますね。
さて、上の動画は「つくば市総合教育研究所」によるScracthというソフトでプログラムを使って多角形を書く指導例です。
ここに至るまでに、
「正多角形の性質、ものさしと分度器を使って正多角形を書く」などの授業が行われていて、辺の数が増えると書くことが難しくなってくることなどを気づかせておきます。
そこで、Scratchを使って正しくプログラムを組むことで簡単に作図ができるよという流れ。
その際に、同じ動きがあることに気づかせ、それを簡略化するためにどのプログラムを使えばいいのか、多角形によってどう指令をすればいいのか、などを考える必要が出てきます。
楽しそうだけど難しそうなプログラミングの授業
引用元: プログラミング教育ポータル
確かに、算数や国語の基礎知識がないと、何を使ってどうすればそうなるのかと考えながらプログラムを組む作業は、考える力が弱い子にとってはしんどいかもしれません。
前述のように社会はすさまじいスピードで変化しています。
今後さらにAIが進み、ロボットが何でもしてくれるような時代になった時、それに甘んじていたら何も生み出すことができなくなってしまいます。職に就いたときにクリエイティブな仕事が何もできなくなってしまいます。それ以前に、職に就けないかもしれませんね。
中央教育審議会の議論においても、
「将来の予測が難しい社会においては、情報や情報技術を主体的に活用していく力や、情報技術を手段として活用していく力が重要である」と指摘されています。
だからこそ、プログラミング的思考(=論理的に考える力)が必要とされているわけなので、むしろしっかり取り組む必要があります。
考えることが苦手なお子さんやプログラミングの授業が不安だという方は、小学生対象のプログラミング教室やプログラミングが学べるタブレット教材などを利用すると、学校の授業が霧が晴れたように分かりやすくなりますよ。
プログラミングが学べる塾やタブレット教材
タブレットで学ぶってどういうこと?
プログラミング教室が各地で開校されています。
また、タブレットで学ぶというのは、大手通信教育会社が紙ではなくタブレット教材を提供しているので、それを利用すれば自宅にいながらプログラミングを学ぶことができるということです。
小学生対象のプログラミング教室
お住まいの地域で検索されるといくつか候補が出てくると思います。
学校の授業対策なら、ロボット教材よりScratchを利用した指導をしてくれるほうがよいかと。ただ、使う教材が違うだけで目指すところは同じなので、まずはお子さんが興味をもって取り組むことを優先させてい方はロボット教材を扱う教室でもよいかと。
このあたりはお子さんの性格や現状に合わせてご選択ください。
ロボットプログラミング教室「エジソンアカデミー」
プログラミング重視のロボットプログラミングの教室です。
Scratch的な本格プログラミングソフトを使用しており、ロボットも作れて一石二鳥!
実績もすごいです。
かなり本格的なロボットプログラミング教室で、授業日まで待ちきれない!という子どもの表情が目に浮かびます。
👉プログラミング重視のロボット教室なら、エジソンアカデミー(無料体験あり)
スタンダードなタブレット教材
通信教育大手のタブレット教材ではすでにプログラミング学習を取り入れています。
スマイルゼミや進研ゼミ、Z会のタブレット教材でプログラミングを学ぶメリットは次の2点。
・Scrachを使った教材になじめる
では、3社のプログラミングについて簡単に見てみましょう。
スマイルゼミ小学生コースのプログラミングは本格派
スマイルゼミのプログラミングは、小1から図形を使ってしっかり「めいれい」を考えさせる教材となっています。
「コード」よりも「考え方」を重視というコンセプト。
さすが、花子や一太郎というパソコンソフトで有名なジャストシステム開発だけあります。
AIがAIをプログラムする時代が来るでしょうからね。小学生からでも遅いくらいかと… 相川いずみさんレポートいただきました│ジャストシステム「スマイルゼミ 小学生コース」にプログラミング講座。コードよりも考え方を重視 – Engadget 日本版 https://t.co/scVEEpdUSD
— Asuka Yazaki (ACCN) Engadget JP (@ACCN) November 22, 2017
最近小学生からのプログラミング学習が流行ってますね。うちで利用しているタブレット教材スマイルゼミにもプログラミング教材があったので紹介します。スマイルゼミはジャストシステム(ATOKとか一太郎の会社)がやっているのでプログラミング教育については信頼しています。https://t.co/E05XxrkRoC
— てるる🚸🌶⚾ちなD (@termot) May 16, 2019
進研ゼミ小学生講座のプログラミングは総合力基礎講座
進研ゼミはScratch式ソフトを使ったプログラミングワールドだけでなく、情報モラルや情報発信などが学習指導要領で取り組むものも導入されています。
楽しく学べて、少し易しめの教材をお探しの方におススメ。
すごい進研ゼミプログラミング講座(追加料金無し)でタイピング練習もあるやないの!!!英語といい、学校が休みで時間がある今余すところなく通信教育を活用できる。コスパ良し。タブレット有れば本も読めるんだけどな〜タブレットどれ買えばいいか悩みすぎて時間ダラダラ経ってる
— サヤカ (@sayakatsukiji) April 17, 2020
今の小中学生は進研ゼミなどをやってる人が有利だろうな。
高校生になれば、チャート式とか参考書が色々あるのでそれを読んだ方がいいと思うけど。
小中学生は学校から余り指示されなければプログラミングか英語の勉強をしたらいいと思う。— UnUnPentium (@ununpentium) April 30, 2020
Z会
Z会の小学生タブレットコースの本科コースでプログラミング学習Z-proの受講が可能です。
【ソニー・グローバルエデュケーションとZ会がプログラミング教育サービスを拡大】
Z会の小学生コース・小学生タブレットコースの全学年で、2020年4月より「プログラミング学習Z-pro(ゼットプロ)」を提供します。詳しくはこちらhttps://t.co/pAO2JTt6py
— ソニー・グローバルエデュケーション (@sonyged) December 4, 2019
より深く、本格的に学びたい方向けにオプションで、「Z会プログラミング講座 with LEGO® Education」と「Z会プログラミング講座 with Scratch」が用意されています。
👉Z会 無料資料請求はこちら
👉Z会プログラミング講座 with LEGO(R) Education 無料資料請求はこちら
学校レベルが余裕で分かるようになるジャストシステムのスマイルゼミ。
総合的に無理なくプログラミングを学べる進研ゼミ。
いずれにしても基礎は学べると思います。
そして、オプションでさらに深く本格的に学べるZ会。
プログラミング教室や通信教育のタブレットでプログラミングを学んでおくことで、自分の子供が学校の授業を生き生きと受けられていると想像するだけで嬉しくなりますよ。
将来は、科学者!研究者!教授!になっているかも。
子供の選択肢が広がることは間違いないですね😊
タブレット教材の場合、自分の子にはどこが合っているかな?どう選べばいいのかな?という方は、こちらの記事をご参考に。
まとめ
2020年度から小学校で必修化されたプログラミング。
2021年度からは中学校でも必修化となります。
プログラミングによって
・情報や情報機材を主体的に活用できるようになる。
そのための基礎として、
小学校ではプログラミング的思考(論理的に考える)を育むことが指導の中心となるということでした。
そのプログラミングをより深く学びたい方はロボット教室かZ会のオプション講座。
学校の授業を補う目的ならスマイルゼミか進研ゼミがおススメです。
最後に、記事中で紹介した塾・補助教材のリンクを再度貼っておきます。
体験や資料請求は無料なので一度じっくり比較して受講を検討されてみてはいかがでしょうか。
・スマイルゼミ 小学生コース 無料資料請求
・進研ゼミ 小学講座 無料資料請求
・Z会 無料資料請求
・Z会プログラミング講座 with LEGO(R) Education 無料資料請求
プログラミングは最も将来性のあるジャンルですので、お子さんの将来のためにたとえ少しでも普段から触れておく環境を与えてあげることが大切です。
今回はここまでです。
最後までお読みくださりありがとうございました。