この記事では、毎週、宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」のおススメ舞台映像を紹介しています。
宝塚歌劇ファンの方・最近宝塚歌劇のことが好きになった、気になるという方向け。
今週【2020年10月12日(月)~10月18日(日)】の注目番組は!
明日海りおさん主演、花組『CASANOVA』です。
明日海りおさんは多くの女性ファンを虜にした点で、まさにジャコモ・カサノヴァ的存在だったかもしれませんね。
『CASANOVA』は、カサノヴァ役も、作品も、曲もすべて軽い!軽すぎてあっという間の2時間30分でした(^^;。
明日海りおさん主演、花組『CASANOVA』を今すぐ見たいという方は、スカパー!タカラヅカ・スカイ・ステージでどうぞ。
スカステについて詳しくお知りになりたい方は、上記にてどこよりも詳しく視聴方法・視聴料などについて丁寧に解説しています。是非参考にしてください。
B企業に転職し疲れ果てているにもかかわらず宝塚を見てしまうかつっぺです。
では、スカステの番組紹介とちょい感想です。
もくじ
CASANOVA(’19年花組・宝塚・千秋楽)

【放送日時】
2020年
10月18日(日)21:00 ~ 24:30
10月22日(木)18:30 ~ 22:00
10月25日(日)13:30 ~ 17:00
10月27日(火)23:00 ~ 02:30
11月02日(月)18:30 ~ 22:00
11月11日(水)08:30 ~ 12:00
スカステ番組詳細
作品の概要は、スカステの番組詳細でどうぞ。
8世紀ヴェネツィアに生まれ、ロココ文化華やかなりしヨーロッパ諸国を跳梁した稀代のプレイボーイ、ジョコモ・カサノヴァ。カサノヴァの愛と夢に彩られた冒険譚をオリジナル・ストーリーで綴ったスペクタクル・ミュージカル。全楽曲、『1789-バスティーユの恋人たち-』などを手掛けたフランスの作曲家ドーヴ・アチア氏の書き下ろし。作・演出は生田大和。’19年花組・宝塚大劇場・千秋楽。明日海りお、仙名彩世、柚香光 他。女性の愛を欲しいままにし、星の数ほど浮名を流してきたカサノヴァ(明日海)は、魔術で人を欺き、女性を誑かしたとしてヴェネツィア共和国国事犯審問所に捕らえられてしまう。しかし、恋と冒険を常に追い求めるカサノヴァは、ある夜ついに脱獄を果たす。折しも、ヴェネツィアはカーニヴァルのシーズン。カサノヴァは祭りの騒ぎに乗じてヴェネツィアから逃亡しようとするが、そんな彼にミラノへと続く道で人生を変えるほどの恋と出会うとの神のお告げが下る。神の言葉に従いミラノを目指すカサノヴァは、一台の馬車を見つけ乗り込む。それは、ヴェネツィア総督の姪ベアトリーチェ(仙名)の馬車だった…。
タカラヅカ・スカイ・ステージ
主な出演者
『CASANOVA』の主な出演者です。
他、宝塚歌劇団花組
残念ながら、期待の若手陣は本当にちょい役でぱっとしません(^^;。
明日海りお主演『CASANOVA』ちょい感想
94年小池修一郎先生によるシメさん(紫苑ゆうさん)主演の『カサノヴァ夢のかたみ』。
大劇場で見たはずなんですが、どうも本当の夢の世界に入り込んでしまっていたようでさっぱり覚えていません(^^;。
併演の『ラ・カンタータ』はしっかり覚えているんですけどね。
生田大和先生
若い生田大和先生に一本物を任せる歌劇団、いや、任せられる生田先生はなかなかですね。
2017年月組『グランドホテル』でも岡田先生と共同演出。
同年『ひかりふる路〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』では、音楽にフランク・ワイルドホーン氏を迎え演出。
そして、今回のドーヴ・アチア氏とはアチア氏による『ドン・ジュアン』を演出。
ちなみに、『グランドホテル』は涼風真世さん公演が素晴らしすぎた印象があり、珠城りょうさんバージョンは途中で挫折中(^^;。
『ひかりふる路』は曲が印象に残らず悪くないけど普通。
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『ドン・ジュアン』は望海風斗さんが悪すぎて一度は挫折したものの、再チャレンジで見直したら感動。
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でも、生田先生の個性は正直よく分かりません(^^;。
すべてめちゃめちゃ卒なく美しくまとめていることは確か。
『CASANOVA』すべてが軽い
まず主人公のカサノヴァがとことん軽い!
ベアトリーチェに対する恋でさえ深く悩むまではいかない。
唯一、お嬢様のベアトリーチェだけが自分の本当の気持ちに従ってよいものかちょっと悩んでいる風ですが、それとて食事がのどを通らないような恋の表現ではありません。
道化役のコンデュルメルに至っては、一挙手一投足が笑えます(笑)。柚香礼さんのキャラが立って面白かった。
瀬戸かずやさん、水美舞斗さんもキャラ設定が分かりやすく面白い。
生田先生も喜劇にしたかったとおっしゃっているように、一人を除いて主要メンバーの役設定自体が笑える作りで、見ていある側も何も考えずにぽけーっと楽しめます。
“一人を除いて”
一人だけ闇の中にいるのが、鳳月杏さんのコンデュルメル夫人。
夫であるコンデュルメルに愛されず、「誰か私を愛して」と歌う。最後は自ら命を絶とうとするほど思い詰めているのですね。
薬学にも精通していたと言われるカサノヴァの血清(解毒剤)により救われるわけですが。
そんなことより、女役・鳳月杏さんの美声は本作でじっくり聴いておかなきゃ後悔しますよ。それくらい上手い!
ハッチさんは水戸黄門
ラストは、夏見ようさんが実は水戸黄門だった(爆)、という分かりやすい筋書きでハッピーエンドで終了。
一粒の涙もこぼれず、軽すぎてなんだかなぁと思いつつあっという間の2時間30分でした。
やはり、明日海りおさんの魅力がすごい!
そして…、
楽曲が素晴らしい ゴンドラは究極の名場面
フレンチミュージカルは、アチア氏作品ではないですが『ロミオとジュリエット』にしても『十戒』にしても、いずれの楽曲群も生田先生が言うところのいい意味で節操がないですね。
本作もまさにそうで、カーニバルの曲などへっ?ってくらい軽かったりするわけですが、聴いていて嫌味がないというか意外とすっと入ってくる感じがしました。
舞台がヴェネツィアということで、どこかしらに東京ディズニーシーが感じられたりもするのですが(笑)、本作は特に「限りある時を、共に」などかなり日本人好みのメロディーの曲が多いなとも感じました。
脚本的に宝塚の王道ロマン的なちょっと涙するような恋場面はないものの、ゴンドラで自分「揺れる思い」を歌う場面は究極のロマンティックさ。
歌詞もメロディーも素敵すぎてしびれました。
この場面だけで1時間リピートできるくらいな名場面ではないでしょうか。
花組『CASANOVA』まとめ
すべてが軽いと書きましたが、喜劇として成立させているので、そう感じて当然な仕上げといえるでしょう。
でも、じっくり歌詞を聴いていくと、シンプルながら人物の思いがよく伝わってくる内容であったり、綺麗な表現があったり(「星の影はまるで宝石~♪」とかね)。
なので、一本物で長いんですが私は退屈せずに楽しめましたよ♪
10月~11月にかけてヘビーローテーション放送される花組『CASANOVA』が気になるなぁという方はぜひスカパー!宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」でご覧ください。
まだスカステに加入されていないという方は、下記リンク(スカパー申込ページ)からどうぞ。
手順に沿って行けば30分後にはスカステの視聴ができるようになりますよ。