この記事では、毎週、宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」のおススメ舞台映像を紹介しています。

宝塚歌劇ファンの方・最近宝塚歌劇のことが好きになった、気になるという方向け。

今週【2020年9月21日(月)~9月27日(日)】の注目番組は!

宝塚版の『美女と野獣』、霧矢大夢さん主演『バラの国の王子』です。

正直、この作品を大劇場で見た時にはあまりにも幻滅して、スカステ放送時も録画だけして封印していました。

なぜって?当時は龍真咲さんの役に満足できなかった…というより腹が立って仕方がなかったのです。

併演の草野先生による作・演出のショー『ONE』に救われた感がありました。

この度、久しぶりに見返してみたら…、やっぱり微妙でした(^^;

が、ヅカファンならそんな作品でも楽しまなきゃ!

いや、楽しみます!

東京ディズニーランドでも『美女と野獣』エリアがついにオープン!

そのオープンを祝して『バラの国の王子』をスカステでご覧になりませんか?

スカステについて詳しくお知りになりたい方は、上記にてどこよりも詳しく視聴方法・視聴料などについて丁寧に解説しています。是非参考にしてください。

スカステ大好き人間のかつっぺはこんな人😊

簡単に自己紹介しますm(__)m。

・宝塚ファン歴30年のアラフィフおやじです(^^;
・最も青春した生徒さんは安寿ミラさん♪
・舞台鑑賞数が最も多いのは圧倒的歌唱力に魅せられた涼風真世さん♪
・今は礼真琴さん推し。
・学生時代には演出助手の試験を本気で受けたくらい宝塚が好きな人間です(^^;
宝塚歌劇団 演出助手 不採用までの記録

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バラの国の王子~ボーモン夫人作「美女と野獣」より~(’11年月組・東京・千秋楽)

月組

【放送日時】
9月24日(木) 13:30~15:15

スカステ番組詳細

作品の概要は、スカステの番組詳細でどうぞ。

18世紀半ば、フランスの作家ボーモン夫人によって書かれた寓話「美女と野獣」を基にしたミュージカル。ディズニーのアニメーション映画などでも知られるが、宝塚歌劇でも1955年に上演している。今回の舞台化では、原作の古典精神に立ち返り、単なるお伽噺ではなく人間味あふれる物語として描く。脚本・演出は木村信司。’11年月組・東京宝塚劇場・千秋楽。霧矢大夢、蒼乃夕妃、龍真咲、明日海りお 他。王子はバラの花咲く王国で、父王(龍)、清き仙女である母(花瀬みずか)と穏やかに暮らしていたが、母の妹君(彩星りおん)の魔力によって、王は暴君になった上、母を追い出し、その座に妹君を迎える。ほどなくして王がこの世を去ると妹君は自分の息子(龍<二役>)を王にするため、王子を魔法の力で野獣に変えてしまう。清き仙女である母は、王子が、外見に惑わされることなく真実を見抜くことのできる女性と出会った時、魔法が解けると告げる。月日は流れ、野獣となった王子は、魔法で虎(明日海)や猿(桐生園加)に変えられた家臣たちと失意の日々を送っていた。ある夜、森で迷った商人が邸に入り込む。翌朝目覚めた商人が、庭に咲く見事なバラを一本手折ると、その途端雷鳴が轟き、邸の主人である野獣(霧矢)が姿を現す。野獣は商人に、バラを折った罪を償うため、娘の一人を邸へ寄越すように言う。商人には三人の娘がいた。三女のベル(蒼乃)は美人で気立てもよく、聡明な娘であった。事情を聞いたベルは、父親の身代わりに野獣の邸に向かうことを心に決める…。

タカラヅカ・スカイ・ステージ

主な出演者

『バラの国の王子』の主な出演者です。

野獣(王子)

霧矢 大夢
ベル

蒼乃 夕妃
王様

龍 真咲
家臣(虎)

明日海 りお
商人(ベルの父親)

越乃 リュウ
清き仙女(王子の母)

花瀬 みずか
アンリ

青樹 泉
長女

星条 海斗
次女

憧花 ゆりの
ハチドリ

珠城 りょう

他 宝塚歌劇団月組

宝塚歌劇団HP参照

珠城りょうさんはハチドリですよ(笑)。

ただ、当時研4。新人公演では明日海りおさんの役をされていました。

月組『バラの国の王子』ちょい感想

霧矢大夢さん主演・月組公演『バラの国の王子』は、千秋楽前日の2011年4月10日午前部を観劇しました。

その時の感想は…そりゃぁもうがっかりというか残念というか…。

久しぶりに鑑賞したら少しは感想も変わるかな?

明日海りおしか勝たん

記事タイトルにもつけた「明日海りおしか勝たん」

作品の進行役でもある虎(家臣)役の明日海りおさんが一番目立つ作品(^^;

そりゃぁ主人公・野獣の霧矢さんとベルの蒼乃さんを中心に話は進むわけですが、歌唱で終始その進行役を務め、二人を見守る優しいまなざし、家臣の中心的存在としての振る舞い、役柄的には三番手役とはいえ、すでにトップになるべくしてなった風格すら感じさせられました。

月組時代の明日海りおさんを懐かしめますし、みりおさんファンは満足できるでしょう!

龍 真咲さんファンはブチ切れるでしょ

当時から私は龍真咲さんもかなり好きな生徒さんでした。

やっぱり歌が本当にお上手で…それなのにこの作品では…扱いがひどすぎるという印象は当時も見返した今回も変わらずでした。

次に、二番手龍さんの役どころ。野獣とは腹違いの弟で悪王役、ディズニーでのガストンにあたるポジションのはずが、なにもかもが中途半端。ベルに結婚を申し込む登場シーンでは、話の分かる国王にしか見えず、いつのまにか何もかも手に入れなければすまない暴君へ。人物設定としては最初から皆がドン引きするくらいの暴君として登場してほしかった。ラストの退場シーンも悲しくなるくらい情けない…。さぞかし龍さんファンはもどかしい思いをしていることでしょう。本人も演じていて面白くないと思いますよ。はっきり言って明日海さんの方がおいしい役で目立ってました。

かつっぺの部屋(観劇当時の感想)

龍真咲さんファンの方はブチ切れ間違いなしでしょう(^^;

きりやんは紫子か?

霧矢大夢さんの野獣ぶりは見事な存在感でお見事!

特に歌唱力が圧倒的!声量がある方なので劇場でも素晴らしかったですが、画面を通してでもその声の強さは伝わってきます!

が、台詞回しがどうしても紫子(ゆかりこ)にしか聞こえない(笑)。

演出家からの注文かなと思いますけど。

でも、きりやんきりやん。堂々たるトップぶりにきりやんさんファンは満足できることでしょう。

蒼乃さんはベルそのもの

「明日海りおしか勝たん」と言いましたが、ベル役の蒼乃夕妃さんは理想的なベル。

聡明で、かわいくて、とにかく声の透明感が半端ないです。

四季版のベル役でも見てみたいと思わされました!

ショーでのダンスも素敵でした♪

初めて見る方でも蒼乃さんのベルには満足していただけるでしょう!

作品の世界観は悪くないけど…中途半端

木村信司先生お得意の(?)、大劇場の空間をフルに生かした群集の使い方、ハッピーエンドで終わるだけではない『美女と野獣』のダークな部分も含めた世界観の伝わる演出など悪くありません。

が、ディズニーミュージカルのような「すごい!楽しい!」というような場面がない。

せっかく明日海りおという大スターを虎で使っているわけですから、10分くらいこれでもかというコミカル場面があっても良かったのでは?

印象に残るセットもない。

初見後の感想でも書いたのですが、舞台いっぱいに、それこそ一瞬で袖までバラであふれかえるような演出はできなかったものかなと。

とにかくすべてが中途半端…。

救いは主力4名(霧矢・蒼乃・龍・明日海)の歌唱力!これに尽きます。

※あっ、ハチドリの珠城りょうさんも見つけましたよ♪ベルを迎えに来ていた鳥たちの中に紛れていました(笑)。

月組『バラの国の王子』 まとめ

まとめるとこんな感じ

霧矢大夢さん…圧倒的な歌唱力の紫子が被る野獣
蒼乃夕妃さん…美しい声が理想的なベル♪
龍真咲さん…扱いが酷すぎる(本人もファンもブチ切れ!?)
明日海りおさん…進行役で歌も多くおいしい役
珠城りょうさん…さりげなく台詞ありのハチドリ

ディズニー及び劇団四季の『美女と野獣』をイメージして見るとアレっ?と思っちゃう作品です。

でも、龍真咲さんをのぞく主力3名のファンの方は純粋にそれぞれの魅力を楽しめる作品です。

今回は9月24日(木) 13:30~15:15しか放送がなさそうなので、この機会にぜひタカラヅカ・スカイ・ステージでご鑑賞ください。

さんファンの方は、続くショー『ONE』で超美声が聴けるのでそれでうっぷん晴らしをしてください。

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はるか昔、新婚旅行先のロンドンで『美女と野獣』を観劇しましたが、劇団四季の方がはるかによかった(日本語だからってわけじゃないですよ・笑)。

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