かつっぺ
かつっぺ
みなさん、こんにちは。
上位校進学者だけでなくオール3くらいの生徒も何百人と指導してきた塾講師歴26年のかつっぺです。

中学生になると、各学期に中間考査・期末考査(学年末考査)といった定期テストが実施されます。

 

そのテスト結果(習熟度)を基本として通知表の評価がつけられ、その評価は内申点として高校受験で利用されています。

 

当然、定期テストの得点自体取れないとなれば、入試でも得点が取れないということにつながりますので、中学生になると子どもも親もあまりのんびりしていられませんね。

 

本記事は、

「学校の定期テストで点が取れないんです」「塾に通わせているのに学校の成績が上がらないんです」とお悩みの中学生の子を持つ保護者の方向け。

 

特に、通知表の評価が4~3を行ったり来たりしているお子さんやオール3くらいのお子さんに上記のような悩みは多いです。

 

どうしたらもう一段階成績を上げることができるのか。

 

そんな悩みに延べ1000人以上の保護者と懇談してきた塾講師歴26年の私がズバリお答えします。

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なぜ定期テストで点が取れないのか

定期テスト1

少し厳しいですが、理由はズバリ次の3つ。

 

  • 勉強時間・勉強量が少ない
  • 内容が理解できていない
  • 勉強の仕方が分かっていない

 

自分のお子さんはいくつ当てはまりますか?

 

通知表が4~3を行ったり来たりしているお子さんは、上記のうち2つくらい。
通知表がオール3くらいのお子さんは、上記すべてが当てはまると思います。

 

では、一つずつ解決法を見ていきましょう。

勉強時間・勉強量を増やすのはどうしたらよいか

テスト勉強2

結論から言います。

 

  1. 塾に通わせる
  2. 親が横にはりつく
  3. 家庭教師を雇う

 

オール5を取るような子供がどれくらい勉強しているか想像つきますか?

 

たいてい本人は「そんなにしてないよ」と答えます。それは嘘です。

 

語弊があるかもしれませんが、本当に優秀な子は授業で理解し授業中に頭に入れてしまいます。でも、オール5の子でもすべきことはしています。ただ時間はあまりかからないですけど。

 

とはいえ、オール5の子の9割はコツコツ努力しています。テスト前だけでなく、塾の前・塾から帰宅後、土日など空いている時間の多くを勉強か読書に当てています。もちろん、部活や友達との遊び時間もオール3の子と同じで忙しい毎日を送っています。なので、努力家の子なら塾がある日は就寝時間が0時を過ぎるのは普通です。

 

それに比べてお子さんはどうですか?

 

  • 学校から帰ってきたら、ゲームかスマホを触っている。または、寝ている。
  • 塾から帰ったら「今日は塾で勉強してきた。」と自慢げに言う。
  • 土日は勉強時間よりゲームの時間の方が長い。

 

懇談で聞くとほとんど上記のような答えが返ってきました。

 

オール5の子は真逆ですよ。

 

  • 学校から帰ってきたら、学校の宿題か塾のテストの勉強をしている。
  • 塾から帰宅後も、学校の宿題や塾の宿題を済ませる。
  • 土日は休憩時間よりも勉強時間が長い。

 

土日はさすがに少しは休んでいるかな(^^;

 

いずれにせよ、勉強時間・勉強量で最初から負けています。

 

はっきり言います。

「勉強していないんだから成績が上がるわけがない」

 

では、どうすればいいのか。

塾に通わせる

おすすめ度…★★★☆☆

 

塾に通っていないお子さんにはこれが一番現実的で手っ取り早いです。

塾に通わせることで、勉強時間・勉強量は当然増えます。

 

  • 授業を受けている時間
  • 宿題や単元テスト・小テストの勉強時間

それまで塾に通っていなかった子は、塾に入るだけでも多少は成績が上がるでしょう。

 

しかし、オール3くらいの子は入塾前の内容について理解が伴っていない場合が多く、進度調整の補習くらいでは安定した成績向上にはつながりません。

 

また、多くの塾では定期テスト前やテスト中に塾でテスト勉強の自習をさせるところが多く、個別指導塾でもほとんどが無料で自習させていますね。土日は「6時間耐久テスト勉強」などと謳って取り組んでいるところもあります。

 

これも、先生が監督で教室にいるときはそこそこ効果があります。でも、“そこそこ”ですね。

なぜなら集中力が持たないからです。はっきり言って長時間机に向かっているだけという場合が多いです。やらないよりマシ程度なので効果は薄いかなと。

親が横にはりつく

おすすめ度…★★☆☆☆

 

保護者の方が横につける時間があるなら、その間は勉強せざるを得ませんし、集中力も持続できるかと。

 

ただ、中学生の保護者さんは共働きの方が多くつきっきりというのは難しいですね。

 

とはいえ、「宿題のチェック・塾のテスト勉強のチェック・定期テスト勉強の進捗率のチェック」は子どもが嫌がっても必ずしてください。

 

それもさえ忙しくて出来ないとおっしゃる方も多かったですが、子どもは親を見ていますので、子どもも何かにつけて「忙しい」と言い訳してすべきことから逃げるようになります。
たった2~3分でいいので、課題ができているかどうか確認してあげてください。

家庭教師をつける

おすすめ度…★★★★☆

個別指導塾でもよいのですが、塾の行き帰りに友達と駄弁る子が多いので。

家庭教師だと手は抜けませんし、分からなければ即解決してもらえるので一石二鳥です。

ただ、受け身になってしまうのと分かったつもりで終わってしまうことがある点は注意が必要です。

👉家庭教師のホワイトベア

ここまでのまとめ:集団授業塾通い+家庭教師がベスト

おすすめ度…★★★★★

集団授業塾のメリット学校の予習・分かりやすい授業・競争心・宿題やテストの課題が出される
家庭教師のメリット集中力の持続(無駄な時間を減らせる)・分からない問題は即解決

 

「集団授業塾+家庭教師」が最強であることは間違いないんですが、費用が掛かるという大問題があります。

 

費用をかけてでも、オール3を最低でもオール4にしたいという方には強くおすすめできます。

 

いずれにしても、「勉強しなさいというだけで子どもは勉強をしません」

 

  1. 塾に通わせる
  2. 親が横にはりつく
  3. 家庭教師を雇う

 

まず1~3のいずれかで最低限の勉強時間・勉強量を増やすことからスタートです。

そもそも内容が理解できていない場合はどうしたらいいの?

テスト勉強3

結論はいたってシンプル

 

  • 理解できなくなっているところまで戻る

 

当たり前すぎてがっかりされたかもしれませんが、これしかないです。

 

どこから理解できなくなっているのか分からないという場合は、

 

塾通いをしている場合
塾の先生なら分かっているはずなので、補習などフォローしてもらえる範囲でフォローしてもらう。個別指導・家庭教師の場合
つまずきフォローが仕事なので分からないところは分からないとはっきり伝えましょう。進度よりも復習優先でお願いすればよいです。

 

※2学年以上前の内容でつまずいているという方はかなり時間がかかります。その場合は、無学年式のオンライン教材「すらら」なら前学年を意識せずに学べるのでお勧めです。

定期テストの勉強はどうやったらいいの

テスト勉強4

次の3ステップを徹底すれば必ず成績は上がります。

 

1.インプット⇒2.アウトプット⇒3.最終チェック

1.インプット

インプットの主な作業は次のとおり。

  • 教科書を読む+授業ノートを教科書に書き込む
  • 重要な部分にアンダーラインを引く
  • 学校のワークを解く

最低限の勉強となりますね。

テスト範囲の教科書を見直すのを侮ってはいけません。上下左右の補足まで目を通しておきましょう。

授業で先生が強調していた部分など、大事な部分には必ずアンダーラインを。できれば「黄色の蛍光ペンでなぞり、再度赤ペンでアンダーラインという作業をすれば2度見することになり効果的です。

授業で写した板書の内容は教科書に書き込んでおくと、読み直すたびに重要ポイントのチェックにつながります。

 

大事な部分が分からないという人もいますね。

その場合は、授業ノートを再度見る。ノートすらとっていないような場合は、ワークのまとめ欄を活用しましょう。大事な用語や公式などは太字になっていたり□で囲まれていたりするはずです。

 

ノート作りにやたら時間をかける子がいますが、あまり効果的ではありません(それで結果を出せている人は自分に合ったやり方なので継続してもらってよいですよ)。まとめならワークや塾の教材のまとめページを活用し、大事な部分にアンダーラインで十分です。

 

そして、学校のワークを解くところまでインプットに含めます。学校のワークは教科書に完全準拠したものなので、自力で解くというより確認作業に近いからです。

2.アウトプット

インプットの主な作業は次のとおり。

 

  • 学校ワーク以外の問題集(塾教材・市販のワーク教材)を解く
  • 過去問を解く(塾でもらう・兄姉の時のテストなど)

過去問は塾に通っていなければ難しいかもですが、学校のワーク以外の問題集には必ず取り組みましょう。

「1.インプット」を完ぺきにしたつもりでも、定期テストで必要なのはアウトプットできるかどうかです。つまり、学校ワークの類題などに取り組んで定期テストでアウトプットできる練習をしておかなければ本番で結果を出すことはできません。

テスト勉強はしっかりしたのに点が取れないという人の多くはこの作業にかける時間と問題量が足りていない人が多いのではないでしょうか。

最終チェック

最終チェックとは、

 

「1.インプット」の作業をもう一度繰り返すことです。

 

え~っと思われるかもしれませんが、高得点を取っている子は全部でないにせよこの作業を必ずしています。

「2.アウトプット」で間違えた問題の解きなおしや解説を見た後、最低でもその問題の説明がある教科書と学校ワークの問題を見直しましょう。
テスト前日までに「1.インプット」をもう一度全部する。分かりきっている部分はさらっとでも構いませんが、取りこぼしのないように全部再チェックしましょう。

 

そこで、まだ自信がないなという人は、「2.アウトプット」をもう一度します。無限ループですね(笑)。

 

でも、納得するまでこの作業を繰り返すことで初めて高得点が取れるのです。

 

どれだけやれば高得点できるのかは自分でつかむしかないです。氷川きよしではありませんが「限界突破」の感覚をつかめれば今後ずっと高得点を取り続けられます。

 

自己満足の「しっかり勉強した」では絶対に終わってはいけません。結果が出なければ「しっかり勉強できていなかった」ということなのです。

まとめ

テスト勉強まとめ

いかがでしたか?

 

定期テストで得点が取れない子の99%は勉強不足です。

 

今までの内容が理解できていないから仕方がないという甘えもNGです。それは今まで勉強不足だっただけです。

 

焦る必要はありませんが、他の人の倍以上の勉強量でつまずいているところを解消していけば追いつけます。

 

なにもせず上昇できなかった子を何人も見てきましたが、追いついた子も何人も何人も見てきました!

 

テスト勉強は[1.インプット⇒2.アウトプット⇒3.最終チェック]を自分の限界を超えるまで繰り返して高得点ゲットです。

 

ここまでやり通すと勉強時間・勉強量もかなりのものになっているはず。勉強の質もあがっているはずですよ。

 

成績がなかなか上がらないからってけっしてあきらめないでくださいね。応援しています!

 

(小学生のご兄弟姉妹がいらっしゃる方は、中学生になって困らないために下の記事を参照ください)



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